こんにちは。譲治です。
『Slay the Spire』のようなローグライクカードゲームをやりたいと思い探していたときに見つけたゲーム『Pirates Outlaws』を遊んでみました。
もともとPCで気になっていたのですが、そうこうしているうちにスマートフォン版が出ていまして。
遊んでみたのでレビューを書いていきたいと思います。
Pirates Outlawsってどんなゲーム?
最初に書いた通り、『Pirates Outlaws』は『Slay the Spire』などと同じく、戦闘を繰り返しながらデッキを構築していき、それを使って先へ先へと進んでいくゲームです。
手に入れられるカードは毎回異なるので、作ることのできるデッキも変わります。
挑戦の度に戦い方を考える必要がありますし、更には繰り返すことで得られた自分自身の経験も重要になってきますね。
カードは「近接戦」「遠距離戦」「スキル」「呪い」の4種類。
近接戦と遠距離戦で戦っていくのが基本ですが、攻撃を行うことのできるスキルもあります。
近接戦と遠距離戦の違いは2点。
遠距離戦は距離に関係なく攻撃が可能ですが、近接戦だと一番手前の敵にしか攻撃することができません。
また、遠距離戦ではコストとなる弾薬を消費しますが、近接戦では消費せずに攻撃を行うことが可能です。
さらっと書いてしまいましたが、他のゲームにおけるコストは今作では弾薬となっていまして、遠距離戦やスキルを使用する際に消費されます。
キャラによっては毎ターン1回復するものもありますが、基本的には弾薬というスキルカードを使用しないと回復しないので、弾薬管理が重要ですね。
初回クリアまでは8時間くらいかかりましたかね。
回数を重ねることで個々の挑戦とは別のお金が溜まっていくため、ショップでの買い物によってパラメータの底上げができるので、それを上手く利用していくとクリアしやすいんじゃないでしょうか?
書いた通りSteam版とスマートフォン版があるので、好きな方で遊ぶのが良いかと思います。
特徴的な要素
ローグライクカードゲームでよくある「強敵」がなかなかいないのが最初驚いたポイントです。
レリックを集めるために強敵に挑むことがあると思うのですが、Pirates Outlawsではほとんどありません。
たまに強敵相当の海賊船に遭遇するのですが、5回に1回あるかないかくらいの頻度に感じましたね。
ただ、通常の戦闘でもレリックを手に入れることができますし、見た目でわからないだけで強敵も出てきたりします。
それ以外の入手方法は市場マスでの購入ですが、基本的にはかなり高いのでお金を大事にとっておく必要がありますね。
マスを移動していくためにはAPというポイントが必要になり、それがなくなっても冒険は終わってしまいます。
そのAPを回復させるためには酒場にはいる必要があるんですが、回復のためにはお金が必要になるんですよね。
更に体力回復のためにも酒場に行く必要があるのですが、HPを20回復させるためにお金を払うことになるので常にお金を一定以上持っていないといけないゲームになっています。
戦利品の受け取りも特徴的で、この手のゲームではデッキ圧縮のために戦利品を受け取らないという選択肢があると思うのですが、本作ではそれを選ぶことができず、必ず1つ手に入れないといけません。
デッキ圧縮ができないわけではなく、市場でカードを除外することで圧縮することもできるのですが、それもまたお金が必要。
全体的にお金が重要なゲームで、他のリソース同様お金をどれくらい確保しておくかを常に考える必要のあるデザインになっていると感じましたね。
他のヒーローやアリーナを試したわけではないので、何を選ぶかによって動きは変わってきそうですが、特徴となるのはこんなところでしょうか。
感想
特徴的な要素の説明で書いた通り、本作はお金がかなり重要なゲームになっていると感じました。
もちろん他のローグライクカードゲーム同様、体力も重要なのですが、それもお金によって回復させるわけですしね。
ダメージを受けると体力回復のためにお金を使わないといけない。
下手な進み方をするとAP回復のためにお金を使わないといけない。
無駄なカードを受け取ってしまうと除外するためにお金を使わないといけない。
魅力的なカードやレリックを手に入れるために市場でお金を使わないといけない。
という具合です。
そのため、なるべくダメージを受けないようにしつつも、カードやレリックを買うためのお金を集めるために戦闘を行う、みたいなリスクを取りながらもリターンのために危険に飛び込まないといけないシーンが多いように感じました。
そのため、考えることを減らすためにも、安定させるためにもダメージ受けないようにしたり、別の回復手段を手に入れることが重要になるように思いますね。
その形が作れるとかなり面白く感じられるんじゃないでしょうか。
また近接戦のカードが面白かったんですよね。
コストを使わずに攻撃できるので、カードを沢山使うことで効果が得られる系のレリックとの相性が良く、結構重宝しました。
攻撃距離によっては戦いにくいこともありますが、基本的にはそこまでデメリットとは感じなかったです。
遊んだのが難易度ノーマルだったので、もしかしたらアドバンスドやハードが開放されると奥の敵から倒すというのが重要になってくるのかもしれませんけど。
全体的に管理しないといけないものが多いのですが、それを他の要素で上手く補うことができると一気に安定性が増すので、うまいデッキを作れた感が上がるように思います。
そのためのリスクの高さというか、体力とお金を常に意識させる作りになっているように感じられて、かなり面白いゲームだと思いましたね。
クリア時のデッキ
最後にクリア時点のデッキを載せておきます。
感想の項目で書いたように、安定性が一気に上がって戦いやすくなったデッキとレリックになっています。
ノーマルの、しかも1回目のクリアなので普通の組み合わせになってしまうかと思いますが、クリアできずに困っている人の参考に少しでもなれば嬉しいです。
デッキはこんな感じ。
近接戦がメインで、ガンガンカードを使っていくように考えていました。
というのもレリック貝殻が「カードを1枚使用するたびに防御力1アップ」という効果になっているんですよね。
これを少しでも活用するために、弾薬を消費しない近接戦をメインにしていました。
また、武器収集を使うことで弾薬分+1枚の近接戦カードを手に入れることができるので、これを使って一気に攻撃しつつ防御力も高めていくような動きができていたと思います。
一気に攻撃するという観点だと、銃器熟達も同様ですね。
これを使うことで遠距離戦のコストが1下がるので、1コストのカードは弾薬消費せずに使用できるようになります。
これを利用することで、遠距離戦カードを沢山使うことにつながっていたのかなと。
体力の面だと重宝したのがサメの群れです。
サメの群れを使ってダメージを与えると、敵の数に応じて体力を回復することができるんですね。
これを利用することで死ににくくなるのもそうですが、酒場で回復しないで済むようになるので、お金をアップグレードなどに回せたのが大きかったのかなと思っています。
クリティカルヒットを出すと回復できるレリックのバラも貢献していたんじゃないでしょうか。
必ずクリティカルヒットにする発令もあったのでこれを使うことで必ず回復できるのも美味しかったです。
あと重要だったのが弾薬のアップグレードですね。
3枚の弾薬を全てアップグレードできたので、弾薬で困ることがかなり減ったんですよ。
いざとなれば発掘で弾薬を拾いに行くこともできましたし、弾薬面で困ることはほとんどなかったです。
むしろ余るくらいでした。
改めて見直すと、重要なのは「体力」「弾薬」「防御力」のいずれかを何らかの方法で軽減か無視できるようにすることなのかなと感じました。
どれかがなくなると敗色濃厚になるので当然だと言われればそのとおりなのですが、途中で負けてしまう時は上の3つのどれかに困り果てていることが多かったように思います。
弾薬が途中で来なくて詰まってしまうとか、体力がじわじわ減っていってジリ貧になるとか、1つの戦闘に限らず1回の冒険の中でだんだんと負債が積み重なっていくようなことがありました。
それらを何かしらの方法で補うことが出来れば、クリアに近づけるように感じましたね。
さいごに
書きたかったことはだいたい最後のクリア時のデッキの項目に書いてしまったのですが、他のローグライクカードゲームに少しリスクをプラスしたようなゲームだったのかなと感じています。
海賊というモチーフもあり、お金がそこにつながっているのはゲーム全体の構成としてきれいなのかなとも思いますね。
まだ、ノーマルをクリアしただけですし、他のヒーローも使えていないですし、もう少し遊びたいとは思っているのですが、まだまだ他にもやりたいローグライクカードゲームがあるんですよね……。
それに先日『Overdungeon』を久々に起動したらショップでの借金の仕様が入っていたり新しいカードセットが入っていたりしたので、それも遊びたいと思っていたりもして。
やりたいゲームが多いのでどうしたものかと困っていますが、1つ終わる度にこのように感想を書いていければよいのかなと考えていますので今後もよろしくお願いいたします。