こんにちは。譲治です。
今回はスマートフォンで遊べるローグライクカードゲーム『満月の夜』を遊んでみたので感想を書いていきたいと思います。
満月の夜ってどんなゲーム？
『満月の夜』は『Slay the Spire』のようなローグライク要素のあるカードゲームで、戦いながらデッキを構築していき、自分らしい戦い方を目指していきます。
戦闘はシンプルで、カードを選択して使用し、それ以上行動できなくなったり、終わりにしたいタイミングで右下のターン終了を選択すればOK。
魔法もありますが、最初から遊ぶことの出来る女騎士では使用できないので「攻撃」「装備」「行動」の3種類を基本的には使用することになります。
「攻撃」と「装備」は手札にカードが有りさえすれば使用することが出来ますが、「行動」は必要な値分の行動値を消費する必要があります。
行動値は砂時計マークのところの数字なんですが、正直これが足りなくて困ったことはほとんどないです。
レベルアップの際に上限値を上昇させることも出来るので、あまり困らない印象でした。
女騎士以外のキャラクターだと足りなくなることもあるのかもしれませんが。
続いてカードの入手方法について。
Slay the Spire系のゲームは戦闘を終えるタイミングでカードを入手することが出来ますが、 本作ではそのタイミングではカードを確保することは出来ません。
満月の夜でデッキを強化するための基本的な方法は「ショップ」「宝箱」の2種類。
ショップでは欲しいものをお金を払って購入することができます。
お金は敵を倒したり、レベルアップのタイミングで手に入れることが出来ますし、広告動画を見ることでも獲得することが可能です。
宝箱は特定のカード1種を手に入れるかどうかを決めることが出来ます。
それで欲しい物を引き当てることができればラッキー、手に入らないことのほうが多いと思いますね。
たまに2種類のカードを手に入れる事のできる宝箱が出てくることもあるので、その場合は一気にデッキを強化することが出来ます。
レリックのようなものが今作にもあり、祝福と呼ばれています。
敵の行動を1回無効にするものや、戦闘開始時に最初から任意の装備カードを装備しておける「装備スロット」を増やすようなものもあります。
デメリットが発生するものもありますが、基本的にはいい効果のものが多いので、それを使いつつ戦っていくことでより強力な戦い方を作り出すことができます。
ただ、祝福自体はそこまで強力な効果ではなく、特定の祝福を手に入れたから戦い方が変わるというわけではなく、あくまでも戦い方をサポートしてくれるものくらいの存在。
これに頼るのではなく、追加効果くらいで考えておきましょう。
もともとスマートフォン版のみだったようなのですが、PC版もリリースされています。
基本無料で遊ぶことが出来るので気になった人は是非遊んでみてもらいたいです。
特徴的な要素
Slay the Spire系のローグライクカードゲームだと、ルートのようなものがあってそれを進んでいくものが多いと思います。
こちらは『Pirates Outlaws』のものですが、こういう感じで進路を決めて進んでいくのが基本ですよね。
満月の夜では、常に3つの選択肢が出続けます。
さらに、選択しなかったものが消えるということもなく、基本的にはすべてに遭遇することになります。
宝箱や回復などは消すこともできますが、戦闘は避けられないので、回復手段を残しつつ戦闘を行ったり、購入したいカードのあるショップを残しつつ戦闘でお金を稼ぐ、というような順番を考える遊びになっていたように思います。
また、戦闘を終えたタイミングで会話イベントが発生することもあります。
名声と勇気という値があるのですが、これを一定以上に上げることでボーナスをもらったり、特定の値にすることで最後に戦うボスのロックを解除することが出来たりします。
一度選択して名声や勇気をもらうことが出来た選択肢は2回め以降それとわかるような表示に変わるので、失敗しても何度か試せば狙った値にすることも出来ると思います。
もちろん失敗するとダメージを受けることもありますが、基本的に回復の手段は多いのでそこまで気にせず選択しちゃっても良いんじゃないでしょうか。
回復のハードルが低いのも特徴だと思いますね。
選択肢に包帯や治癒の泉というものが出てきて、それを選ぶことで回復が可能なのですが、結構頻繁に出現します。
そのため、心配だったら回復マスを残しておきつつ戦闘をすることで安全に戦うことも出来たように思いますね。
さらに、レベルアップをしたときに体力は全回復します。
そのため、全体的に体力の心配をすることが少なく、安全に戦うことが出来たように感じましたね。
攻略のために重要なカード
まだ女騎士だけしかクリアしていないのでそれ以外のキャラクターで重要なものはわかりませんが、少なくとも女騎士で重要だと感じたカードがいくつかあるのでそれを紹介します。
狂戦士の斧
通常攻撃を使用するとそのコピーを手札に追加する装備カードです。
通常攻撃は攻撃カード全般を指しているわけではなく、最初から持っているシンプルなダメージ効果を持った攻撃カードなんですが、強化すると5ダメージを確実に出すことが出来るため、それがコピーされることでダメージを上昇點せやすくなります。
顔面直撃を使って通常攻撃カードを増やしたり、ドロー系のカードで通常攻撃を手札に回してくる事ができればたくさん殴ることが可能なので強力な装備カードだと思います。
複数枚装備すると効果が重複するので、複数装備できるとより強力な効果を発揮できます。
ぜんまい仕掛けの馬
コンスタントにダメージと防御点を手に入れることが出来る装備カードです。
これをつけておくだけで安定性がかなり増すと思います。
毎ターン防御を手に入れる装備だと丸盾などもありますが、こちらはダメージもついているため火力の底上げにも繋がります。
装備しておいて損はないというタイプのカードですね。
宝剣宝玉
少なくとも女騎士では、装備をできるだけたくさん付けることが強いのですが、そんな状態であればあるほど高火力を叩き出してくれるカードです。
装備の数分2ダメージを与えることが出来るため、終盤で真価を発揮するカードだと思います。終盤で15以上の装備をつけていることもありましたし、安定して30ダメージを出せるのは強力ですよね？
また、ダメージ上昇系の効果とも相性がいいカードで、2ダメージを複数回ヒットさせるという効果のため、ダメージ+1のような効果がすべてのダメージに追加されることになります。
羅生門
ダメージを与えれば与えるほど防御が増えていくカードです。
これも火力が出せるようになる終盤でかなり強力な効果となるカードだと思います。
満月の夜では防御がターン経過で消えることが無いため、どんどん蓄積していきます。
そのため、防御200以上なんてことも可能になり、敵の攻撃を基本的には受け付けない状態も目指せます。
もちろん防御の値に応じてダメージが増える攻撃もあるので、これを使うことで最大火力を狙うことも出来るんじゃないでしょうか。
白兵戦
短剣と丸盾という弱い装備カードを装備することが出来るカードです。
短剣も丸盾もあるとありがたいのですが、それだけで戦えるような強さがあるわけではありません。
ですがこれを重要としているのは「装備を増やす」ということが出来るから。
宝剣宝玉などの効果を発揮するためにはどんなものでも関係なく装備を増やす必要があります。
それを実現するためにはデッキの中に無い装備カードを引き出さないといけません。
これを実現しようとすると、持っていない装備カードを1行動で2枚も追加出来るこのカードが重要になる、というわけです。
自慢の一品
防御を追加しながら装備カードを手に入れることが出来るカードです。
こちらも重要としている理由は白兵戦と同じ。
ランダムな装備カードを手に入れる事ができるため、運が良ければ一気に強くなることも可能です。
そこまで変なカードも少ないので、運だよりであったとしてもおかしなことになる可能性は低いと思います。
他にも殉教者シリーズなどの装備もあるのですが、重要性でいうと上のカードたちのほうに軍配があがるのかなと思っています。
ビルド方針としては面白いんですけど、安定性だとシンプルなバフ効果のみのものを選んでしまいますよね。
さいごに
シンプルながらもローグライクカードゲームとしての面白さであるランダム性やそれを乗りこなしてデッキをビルドしていく部分はしっかりと感じることが出来た満月の夜。
ストーリーもあり、それを追っていく面白さもあるため、ローグライクカードゲームに馴染みが無くても楽しむことが出来るんじゃないかと思います。
ゲームとしても比較的難易度が低いので、Slay the Spireなどをクリア出来ない人であってもクリアを目指せると思いますし、まずはこれを遊んで戦い方や考え方の基礎を作るというのもありなんじゃないでしょうか。
個人的には物足りなさもあったのですが、スマートフォンで、しかも縦持ちで遊べるという部分がかなりありがたいポイントだと感じています。
通勤などの移動中であってもさっと取り出して遊ぶことが出来るのでかなり手軽でしたね。
かなり手軽に遊べる難易度低めのローグライクカードゲーム。
腰を据えてしっかりやるならPC版もありますし、この手のゲームにあまり触れていなかった人にも遊んでみてもらいたい1本でした。
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