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ゲームレビュー:都市伝説解体センター 怪異や呪物を取り巻く人々を調査して真実を導き出すミステリーアドベンチャー

伝承や噂などが形作った怪異を特定し、依頼内容の原因を調査することで事件や怪異自体を解体するゲーム『都市伝説解体センター』をクリアしました。
話題になったタイミングで購入していたもののプレイできていなかったのですが、オカルトな話をする機会があり、そこから本作を思い出し……という流れ。
勢いというのは不思議なもので、一度始めてしまうと後は一気に進めてしまうんですよね。不思議。

というわけで今回は『都市伝説解体センター』についての感想です。
ネタバレもありますが、よかったら読んでみてもらえると嬉しいです。

都市伝説解体センターとは?

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普通の警察では対処できない不可思議な事件を調査し、解決を目指す組織が都市伝説解体センター。
そんな変わった場所に流れで参加することになった新人調査員のあざみを操作し、先輩調査員のジャスミンやセンター長とも連携しつつ、都市伝説絡みの案件の調査を行うゲームです。

調査の基本は現場の探索。
ただ、普通に見ただけでは見つけられないものも。
そんな時に活躍するのがあざみの特殊能力である念視です。
過去その場にいた人物の姿を見ることができるこの力を使うことで、現場で何が起きたのかを突き止め、隠されていた真実を浮かび上がらせることが目的となります。

集めた情報の整理が定期的に入ってくるのも、プレイ中の混乱を減らす要素として機能しているように感じます。
人物についての推察と情報整理で、重要人物の関わり方がわかりやすくなりますし、複数の情報を手に入れたあとの推理は、事件の方向性を再確認するのに役立ちます。

仮説を立てるのは、特別難しい推理ゲームではないのですが、これによってどのような事件なのかを改めて認識することに繋がるんですよね。
あと、解体に向けた推理の方向性付にもなりますし、物語として楽しむ上での補助線にもなっているように思えます。

情報というと絶対に外せないのはSNS調査でしょう。
現場調査のパート以外に、SNSでの情報調査パートが合間合間に挟まります。
最初は正直少し面倒な印象なのですが、進めていくとSNSというのが情報拡散の手段であり、偏向報道・盲目的な発信なども相まって、現代のオカルト(非実在なのに「本当」だと信じられてしまうもの)が「作られる場所」なのだというのも感じられるのがとても印象的でしたね。

クリアまでは約12時間。
全6話構成になっているので、ざっくり1話ごとに2時間くらいだったのかなと思います。
合間を使ってプレイすることもできますし、1話単位で進めるのにもちょうどいい塩梅ですね。
Switch・PS5・Steamに加えてスマホ版も発売中なので、遊びやすいハードを選べるのもいいところ。
ちなみに私はPS5版とSteam版を持ってます。なんでだろ。

6話目のためのストーリーテリング

全体を通して6話目、そして一番最後の展開に繋がるストーリーになっていたのが印象的でした。
1話単位で見ると前半の特定前までは少し変わった感じというか、コミカルな場面もあったりして緊張感がそこまで高くないのですが、そこから段々と怪異や呪物の影響?が強くなっていき、最後には事件の真相が拓かれる作り。
そして、最後にはイルミナカードが提示され、メインの軸となるストーリーへの接続が行われるようになっています。

これによって、1話1話を楽しみながらプレイしつつも、全体の物語にシームレスに入り込んでしまうような流れになっているということ。
こういうことなのか? というような推理・想像をしながらプレイを続けることになるので、物語の展開がお上手ですよね。

そして来る6話目。
今まで散りばめられていた違和感や提示されていた問題を回収しながら、物語が収束に向かっていくのですが、その時のドライブ感がすごい。好き。

最後の解体のシーンなんて、ずっとテンション上がってましたもんね。
各話でやっていた都市伝説や事件の情報を整理して1つの真実を導き出すように、ここまでのすべての事件を整理して『都市伝説解体センター』の真実を炙り出す流れとなり、ゲーム全体が1本に集約される瞬間の気持ちよさ。これはぜひプレイして体感してもらいたいところです。

後述のBGMもドライブする感覚に拍車をかけていましたし、演出も同様。
ここまでプレイしたからこその後押し、盛り上げが詰まっているのもすごい良かった。
ミステリー小説などの複数の情報が繋がっていく気持ちよさに近いのかなーって感じたので、そういうのが好きな人は是非遊んでみてもらいたいですね。

カッコいいBGM

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特定や解体のところのBGMがすごい好きなんですよね。
こちらは主題歌ですが、これも好き。
絵やお話の雰囲気にあった不穏さがありつつも、ただ不穏なだけではないテンポの良さがあり、ゲームプレイ終盤の畳み掛けていく展開とリズム感が一致するように感じられるんですよね。

もっと音楽に詳しかったらあれこれ書けるのかもしれませんが、そうではないのでテンションだけで書いておきます。
SNS調査や推理、特定・解体などなど、印象に残るシチュエーションのBGMが頭から離れません。さっきからずっと特定中の曲が流れてます。それくらい好きでした。

ゲームをプレイしている時の体感とのリンク、テーマとのリンクの両方がしっかりと実現されていて、プレイしていて違和感なく、むしろ気持ちを後押ししてくれて、物語を読み進める際になくてはならないもの、になっていたように感じましたね。

ジャスミンさん

ダウナーなんだけどちょっと優しさが出てくることもあり、更にはカッコいい。
良き先輩であるジャスミンが良いので、いくつかスクショを貼っておきます。

さいごに

途中までは1日1話、というような気持ちでプレイできていたのですが、終盤は一気に話が進んでいき、自分の中での推理がまとまっていくこともあってやめどきが見つからなくなってしまうような体験でした。
テーマや雰囲気はキャッチーなんですが、物語としてしっかり面白く、そして現代社会を透かして見るようなテーマもある……。

途中で書きましたがSNS調査なんかはまさにそれ。責任を追わない匿名性を使って他者を貶め、本当かどうかなど関係なく一方的な視点を押し付け、相手の気持ちを考えずに自己本意な発言をする。声の大きさや権威でコーティングされた主義主張は正しさとは離れ、「信じられる」ことで事実となっていく。
これこそが現代の大きな問題であり、ある種都市伝説の生まれる過程でもあるのでしょう。

なんてことを考えつつ、でもあざみーの無垢なノリとかジャスミン先輩のなんだかんだ優しいところとかが好きで、オカルトな雰囲気も楽しくて、BGMに後押しされて、楽しくプレイすることができました。
ゲームプレイとしては強い推理要素があるわけではなく、物語を読み進める感覚のほうが正しいのですが、全体通して考えることはあるという塩梅なのもなんだかんだ良かったかもしれません。
オカルト・都市伝説、ちょっとした推理要素、ダウナーな先輩、ミステリアスな上司に興味がある人は是非プレイしてみてもらいたい1作です。

アドベンチャーのレビュー記事

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