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ゲームレビュー:FINAL FANTASY Ⅶ REMAKE 面白かったかそうでなかった判断の難しい一作

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こんにちは。譲治です。
みなさんFF7Rはもう遊んだでしょうか?
私も発売と同時に購入したFF7Rを先日クリアしたのでその感想を書いていきたいと思います。

はじめに

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まずはじめに説明しておきたいのですが、私はFF7に特別な思い入れがあるわけではありません。
FF7発売当時は最初の方だけ遊んで終わりにしてしまいましたし、それ以降もかなり序盤までしかプレイせずにやめてしまってばかりでした。
外伝的な作品であるクライシスコアなどは遊んでいたのですが、なぜか本編はやらないまま今に至ってしまったという感じなんですよね。

これがある意味ゲーマーとしての負い目、引け目になっていまして、今までなんとかして越えたいと思いつつもそのままにしてしまっていた壁でもありました。
今ならオリジナルがいろんなハードで遊べるので、乗り越えようと思えばいつでも乗り越えられる壁ではあったはずなんですけど、他のゲームを優先してしまったりする中で半分忘れつつ、でも定期的に思い出すような、そんな存在になっていたように思います。


Final Fantasy VII - E3 2015 Trailer | PS4

そのような状態の私がFF7Rの初報を聞いた時に感じたのは、「これで壁を乗り越えられるかもしれない」というもの。
そんな私が実際にFF7Rをプレイし、クリアして感じたことを書いていきたいと思います。

 

FINAL FANTASY Ⅶ REMAKEってどんなゲーム?


FINAL FANTASY VII REMAKE ファイナルトレーラー

改めて説明する必要もないとは思いますが、改めて説明しておきます。

『FINAL FANTASY Ⅶ REMAKE』は1997年に発売された『ファイナルファンタジーⅦ』のリメイク作品です。
オリジナル版は世界で1000万本を超える売上を誇る、伝説的な作品と言えるでしょう。
それまでのナンバリングタイトルのような2Dドット絵ではなく、プレイステーションへ移ったことで3Dポリゴンになったことが見た目としての大きな特徴でした。
当時を体験した人たちからすると、「ゲームが進化した瞬間」だったわけです。

そんなFF7をPS4でリメイクしたのが本作FF7Rです。

トレイラーを見ていただければ分かると思いますが、最新のグラフィックで作られた世界は作り込まれていて、PSとは見えなかったであろう場所まで見ることができるようになっているかと思います。
オリジナルをほとんど知らない私でも、七番街スラムやウォールマーケット、神羅ビルなどを色々見て回ってしまいました。

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戦闘はアクションRPGらしく、アクション重視の戦闘になっているのですが、遊んでいくとコマンドの重要性が分かるようになっていくのかなとも感じています。
通常攻撃を行うことでゲージを貯めて、ゲージを貯めたらコマンドを使用して、操作キャラを変更して別のキャラのゲージも貯めてコマンドを使用して、というような流れで戦うのが本作の戦い方かと思います。
このような戦い方をしていると、なんだかんだでコマンド式のRPGを引き継いでいるなと感じられましたね。

クリアまでのプレイ時間は35時間程度。
途中で受けることのできるクエストは基本的にはすべてこなした上での時間です。
改めて時間を見てみるとそこまでかかっていないのですが、体感としてはもう少しかかっていたような印象があります。
そのあたりは次の項で書く部分とも絡むように思いますね。

 

良かったところと良かったか判断出来なかったところ

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最新のグラフィックで世界が描かれたことで、各登場人物とのやりとりを深堀りするような流れになっているのかなと感じました。
ムービーやカットシーンでの演出が多く、それぞれの登場人物をより活かすような見せ方をしているようで、各シーン各シーンで魅力が伝わるような映し方かなと思いますね。
少し演技は大げさなので、気になることもありますが。
特にティファの演技は大げさというか、演技してます!という雰囲気があって最初はかなり気になってました。
進めているとだんだん気にならなくなってくるんですけどね。

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エアリスとは一緒に歩いて回る時間が長く、その中でどんどん好きになっていくのを感じていました。
それだけに夢で言われたセリフは心に刺さり、またこの先を思うとつらい気持ちでいっぱいになります……。

戦闘については上の項目で書いた通り、特徴というか考え方がわかってくると楽しめるようになるのかなと思います。
ただ、通常攻撃でもそこそこ戦えるため、コマンドを考えなくなりがちなのかなとも感じています。
そうなると、アクションゲームとしては気持ちよくない……という感想になってしまうのかもしれないです。
気持ちよくない、難しいと感じる人は、コマンドとキャラ切り替えを積極的に使ってみてもらいたいですね。

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上で書いた、キャラの深堀りの反面といいますか、良いところの裏返しになるのですが、逆に冗長だと感じるような部分もあります。
それぞれのストーリーが長く、メインのストーリーラインと同時並行的に発生するため、話がなかなか進まないということになりがちです。

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オリジナル版の序盤を1本のゲームとして作り直しているもので、各所をより深く、詳細に、ディテールを作り込むようにして描かれているので仕方ない部分だとは思うのですが、本筋を見失うほどの物量でした。
軸がぶれているというわけではないと思うのですが、クラウドが何を目指しているのかがいろんなものに翻弄された結果見えにくくなっていると言いますか。

と、プレイしている途中は思っていたのですが、改めて考えるとこれが逆に正しいのではないかと思えてきたんですよね。
それぞれのキャラクターを生きたものとして表現し、プレイしているユーザーにそれを感じてもらうためにあえて冗長とも言えるようなストーリーを体験させているのではないかと。

更に言うと、色んな人の生き様を見せるということを考えると、クラウドを翻弄するようにいろいろなストーリーが進行していくのは、様々なものが寄り集まって世界を形作る様子を見せようとしているとも考えられるかもしれません。

そう考えるとある意味中だるみのようなところもあるストーリー展開も悪くはないのかもしれないと思えますよね。
ただ、プレイ中は無駄だと感じてしまうこともありましたし、どうしても良かったと判断しにくくなっているようにも思えました。
面白かったと言い切れないのはそういう部分の影響がかなり大きいように感じました。

 

たくさん取ったスクリーンショット集

きれいだったりかっこよかったりするシーンがかなり多いFF7R。
気がついたら1500枚くらいスクリーンショットを撮っていたんですよね。
その全てを公開することは出来ませんが、一部を貼っておきたいと思います。

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色々撮っていて思ったんですが、最終章もスクショ撮りたかったですし、なんならフォトモードも欲しかったですね。
アプデで追加してもらえないですかねぇ。

さいごに

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面白かったかどうか、まだ判断が難しいと感じているFF7R。
色々書いてきた通り、つまらないなんてことは一切ないのですが、どうしても冗長で見せたい部分、重要な部分がボケてしまうような印象があるんですよね。
それらも含めた全てを見せたいのだと思うことで納得は出来ますが、体験としてはやはり……というのが本音です。

ただ、オリジナルのFF7を遊んでいる人であれば、あのシーンがこうなるのか!というような驚きや演出の引きによってより面白い体験だったと言えるんじゃないかとも思っています。

はじめにFF7Rをプレイすることで負い目や引け目となっている壁を乗り越えることができるんじゃないかと期待していたと書きましたが、壁は依然として残っており、超えることは出来ていないように感じています。
オリジナルを知らない人間からすると、作中のワイヤーガンのように先へ進むためのアイテムになってくれるわけではありませんでした。
しかし、オリジナルを改めて遊びたいという気持ちが改めて湧くのを感じていますし、その踏み台としては良かったのかなとも思っています。
FF7Rは分作で続きの開発が進んでいますが、それが発売されるまでにオリジナルを実際に遊んでみるつもりです。
100%楽しみきるためにもオリジナルに触れておかないといけないと強く思わされるリメイク作品でした。