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ゲームレビュー:Journey To The Savage Planet ブラックジョークあふれる惑星探索プラットフォームアクション

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こんにちは。譲治です。
今回は未開の惑星を探索し、謎を解き明かし、そして地球へ帰るための燃焼を集める冒険を行う『ジャーニー・トゥ ・ザ・サベージプラネット』の感想を書いていきたいと思います。

こちらは以前の記事で紹介したゲームのうちの1つですね。

www.pastime-log.com

ジャーニー・トゥ ・ザ・サベージプラネットってどんなゲーム?


Journey to the Savage Planet - Launch Trailer | PS4

業界第4位の星間探査会社Kindred Aerospaceの新入社員として、未知の惑星AR-Y 26へ降り立った主人公。
装備はほとんどなく、更には帰りの燃料もないような状況で、唯一指示された「この惑星が人間の居住に適しているかどうかの調査」を行うために、惑星をその足で回りいろいろなものを調べて回ることに……。

そんな導入から始まるゲーム『ジャーニー・トゥ・ザ・サベージプラネット』。
キャラクターデザインや色彩、そして惑星調査という設定から『No Man's Sky』をイメージする人もいるんじゃないかと思いますが……このゲームは全くの別物です。

 

濃い味の世界観

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全体的に設定が濃い味。
というよりも脂っこい。
胸焼けするほどのブラックジョーク。

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ゲーム内に流れる映像もそうなんですが、それ以外にもリスポーンの設定なんかも黒いんですよね。

プレイヤーがゲーム中に死亡すると、一般的なゲームと同様初期地点にリスポーンするのですが、設定としては同じような自分が再度作られたというだけで、同じ人物ではないんですよね。

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99%以上は同一人物らしいんですが。

全体的にこの温度感、雰囲気のまま進んでいくので、このテイストが苦手な人には厳しいゲームだとは思います。
ただ、この悪乗り感が好きな人であれば、端々から感じられるブラックジョークを楽しみながら遊ぶことが出来るんじゃないでしょうか?

私は楽しみながらも胸焼けするような思いをしながら遊んでいました。
嫌いじゃないんですけどね。

 

難易度ほどほどのプラットフォームアクション

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このゲームは探索要素はもちろんあるのですが、中盤以降は足場を飛び回って先へ上へと進んでいったり、その中で敵と戦ったりするのが基本になります。
マリオをイメージするとわかりやすいと思いますね。
あんな感じで狭い足場に飛び乗ったりしながら進んでいくようなイメージです。

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途中で縄跳びみたいなジャンプを要求されるようなシーンや、高いところへ飛び乗るような場面もありますし、終盤は結構ハードな場面も。
ただ、全編通してジャンプアクションを順番に練習させてもらえるので操作に慣れることが出来ると思いますし、ここまでにずっとジャンプアクションを強いられていることもあるので、終盤まで到達出来ている人であれば多少苦労することがあったとしても乗り越えることが出来るんじゃないかと思いますね。

 

正統派のエネミー攻略

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敵として登場するクリーチャーは全体的に正統派。
わかりやすいんですよね、戦い方というか攻略法が。

普通の敵は攻撃すればよいだけ、光っている場所があったらそこが弱点ですし、黄色いものは酸で溶かせばOK、というようなことを覚えておけばそれの組み合わせなんですよね。
そこに多少の動きの変化が入ってくるくらいなので、一度覚えてしまえばアクションがそこまで得意じゃない人でも段々と慣れていくことが出来るんじゃないでしょうか?

ボスも同様で、基本的にボスはそれ以外のところで覚えたことの組み合わせになっています。
最初のボスであれば、複数ある弱点部位への攻撃&狭い足場でのジャンプ移動、2つめのボスの場合は、酸を使ったコハク部位の破壊がそれに加わるという感じ。
そのステージで覚えたことをしっかりと使いこなすことができれば攻略法が見えてくるようになっていますね。

 

さいごに

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全体的にほどほどの難しさのアクションを求めてくるのですが、それを様々な箇所で練習しながら進んでいくのでかなり親切設計。
キャラクターのスキルが強化されていくのと同時に、プレイヤーのプレイスキルも上昇していくので、味付けに対してかなり真面目なゲームという印象でした。

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体力やスタミナの上限を上昇させるために謎のオレンジ色の物体を食べたり、モンスターをモンスターに食べさせたり、謎の映像を見せられたりと全体的に味付けが濃くて胸焼けするような箇所もありますが、骨子がかなり真面目な作りなので遊び甲斐はしっかりとあります。
ただ、謎を解いて進めていったあと、地球に帰るための燃料集めをするパートに差し掛かると途端に面白さが無くなってしまうんですよね。

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強化要素もありますし、サブクエスト的な要素もあるのですが、それでも奥行きの狭さを感じさせられます。
やりこみ要素の部分の魅力の少なさが原因だと思っていて、ゲーム体験にそこまで強く絡んでこないこともあってやりたいと思えないんですよね。

というか、ボスを倒したあとの燃料集めが蛇足に感じてしまって。
なんなんですかね。
ボスを倒すごとに燃料を手に入れていって、最後のボスを倒したタイミングで最後の燃料ゲットで地球への帰還、という流れでも良かったんじゃないかなと思うんですよ。
もちろんブラックジョーク的な雰囲気を考慮した燃料集め設定を大事にするというのもわかりますし、それ以上にボスを倒したあとにまだ探索したい、遊び足りないという人に向けた追加で遊ぶための時間というのもわかるんですが……。
逆に設定を考えたら地球へ戻ったけど、クローン製造機は残っててそっちはそっちで……みたいな展開にしてあげたらきれいに終わらせつつクリア後も自由に遊べるという作りに出来たんじゃないですかね?

ボスを倒したあとについては少しもったいないと感じる部分もありますが、全体的に安定して遊べるゲームだと思います。
マルチプレイで遊んだのですが、マルチはマルチ、シングルはシングルでデータが分かれているようなので、シングルだとまた感覚違うかもしれませんが。
クリアまでは12時間程度だったと思うので、長くやり続ける事のできるゲームではありませんが、この世界観なのでこれくらいの時間がちょうど良いのかなとも思います。

プラットフォームはPC(Epic)、PS4、そして8月にはSwitch版が発売されます。
フレンドと遊ぶと世界観について話しながら楽しめると思うので、他に遊ぶ人を探して同じプラットフォームで遊ぶことをおすすめします。

ブラックジョーク強めの世界観が気になった人は是非遊んでみてください。