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ゲームレビュー:Viewfinder 写真や絵を使って世界を改変しながらゴールを目指す3Dパズル

こんにちは。譲治です。
今回は写真を使った3Dパズルゲーム『Viewfinder』をプレイしたので、その感想を書いていこうと思います。

7月にリリースされた頃から気になっていた本作。
写真や絵を世界に重ねることで現実世界を上書きしながらゴールを目指すのが特徴で、一見たどり着けない場所であっても写真を回転させたり、配置する場所を考えたり、地形と組み合わせることでゴールへ到達できるような場面も。慣れてくると本作らしい考え方ができるようになって、攻略法が見えてくるようになるのも面白いところです。

そんな『Viewfinder』の面白いところを簡単に説明していくつもりです。

Viewfinderってどんなゲーム?

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『Viewfinder』はスコットランドのスタジオである、Sad Owl Studiosが開発する一人称視点の3Dパズルアドベンチャーです。
動画を見ていただけるとわかると思いますが、写真や絵を使うことで世界を上書きし、それまでなかったものを作り出したり、あったものを消すことでゴールを目指します。

上の画像のように繋がっておらず、ジャンプでは届かない場所に遭遇した場合、普通のゲームだったら何らかの方法で飛び移れないか考えると思います。ですが『Viewfinder』では……

写真を世界に重ねることで……

橋を作り出すことができるんですね。

このように、「存在しないものを作り出す」「あったものを消し去る」「別の場所に複製する」などの手法を駆使して、ゴールへの道を作り出したり、壁を取り払ったり、時にはゴール自体を手に届く場所へ移動させ、ゴールとなる端末へ到達することが目的です。

このゲームのすごいところは、何と言っても「どこに対しても写真を重ねられる」ということ。上の画像だけだと隙間に当てはめる必要がありそうに思えますが、実際はどこに道を作ってもOK。

少しわかりにくいですが、上の画像のように、好きな場所を切り取ることもできるので、思いついたことをすべて試すことが可能。というか、建物もオブジェクトも好き勝手切断できるってこれどうなってるんですかね……?

ゲーム自体は世界の異変への対抗手段を求めて、研究者たちが残したシミュレーションを奥へ奥へと進んでいく……というものなんですが、話が複雑なのと登場人物の名前があまり覚えられず、よく分からなかったというのが正直なところ。とはいえ、ストーリーを気にせずとも楽しむことができるパズルゲームなのでぜひ試してみてもらいたいですね。私は最初に写真を使って世界の改変をしたときは結構驚きましたし、感動モノでした

そんな本作は現在PCとPS5で遊ぶことができます。
ユーザーからの評価も高く、Steamでは「非常に好評」。3000以上のレビューがついた状態でこの評価は相当です。

面白いところ

すでに書きましたが、何と言っても世界を改変していく面白さは他ではなかなか味わえないものです。

頭が『Viewfinder』脳になっているのか、こういう場所を見るとすぐに写真で道を作ったろう!みたいに考えるようになりましたしね。

攻略の柔軟性があり、特に中盤でカメラを手に入れたあたりからはそれがかなり強く現れるようになります。上の画像のように通路を作るという正攻法があったとしても、壁を壊すのでも坂道を作るのでも、なんなら進むルートのコピーを作って進みやすいところに別のゴールを作ってしまうのでも大丈夫。どんな方法であっても、ゴール端末に到達することができれば良い、というのは「どうやって踏破してやろうか」という発想を刺激されます。

また、写真だけでなく絵葉書のようなものやポスターも使えますし、様々なギミックも登場。ステージ制なのですが、そのステージごとどのようにゴールへ到達するかを考えながらプレイし、その対処法を思いついたとき、そしてうまく言ったときに脳汁が出るんですよね……。

ゲーム自体は4、5時間程度でクリアできるくらいの短いものではありますが、体験自体は濃密。終わる頃には写真や絵を見るとどこに作ろうかと考えてしまうくらいになっていると思います。めちゃくちゃ難しいパズルというわけではないので、ぜひ試してみてもらいたいゲームでした。

さいごに

改めて考えてみると、この『Viewfinder』の体験は『Superliminal』に近いものがあるように思います。

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あれも現実の知覚を狂わせ、錯視を使って世界を改変していくようなゲームプレイでした。カメラを使って自分が道具を作り出すことができるようになっていることを考えると、『Superliminal』の派生というか進化がこの『Viewfinder』だと言えるかもしれません。

色々と試していくことで、世界が再構成されていくと同時にプレイヤーである自分の考え方も変わっていく面白い体験でした。個人的には最近のパズルの中で一番おもしろいゲームだったので、多くの人に遊んでもらいたい1作です。

 

あ、そうそう。

猫も出てきます。
色々話し相手になってくれる(というよりは、私たちプレイヤーが猫の話し相手になっている)ので、プレイ中寂しくないのも良かったです。たまに褒めてくれたりもするので、それだけで楽しめるかも。もちろん、撫でてあげることもできるので、猫ゲーとも言えますね。