ごはんと同じくらい大事なもの

ごはんを食べるのと同じくらい生きるために大事なものたち。

ゲームレビュー:リトル ノア 楽園の後継者 安定したローグライトアクションで初心者も楽しみやすい良ゲーでした

『リトル ノア』というゲームを知っている人ってどれくらいいるんでしょうか?
BlazeGamesという会社が運営していたスマートフォン向けのゲームで、後にCygamesへ移行されたんですよね。

配信開始は2015年。今から7年以上前です。
記憶が正しければスマートフォン向けのゲームがだんだん大きくなってきていた時期で、『クラッシュ・オブ・クラン』が伸びてきていたような状況でした。そこで登場したのが、『クラッシュ・オブ・クラン』と同じようにゲームを日本向けの絵柄で作ったのが『リトル ノア』でした。

個人的に結構遊んだゲームだったので思い入れもあり、『リトル ノア 楽園の後継者』が発表された時は結構驚きましたね。
今回はそんな懐かしさも感じられる本作をクリアまで遊んでみての感想を書いていこうと思います。

リトル ノア 楽園の後継者とは?


www.youtube.com

『リトル ノア 楽園の後継者』は6月28日に配信開始されたゲーム。
ジャンルはローグライトアクション、という感じでしょうか。
上の動画はSwitchのものですが、それ以外にもPS4、Steamでも配信されています。

ランダム生成されるダンジョンを進んでいくゲームで、その道中で自分を強化するアイテムを拾い集めていくことになります。
攻撃手段であり装備品のような扱いとなるキャラクターの「アストラル」を集めるのも大事で、最初は基本的な3種のアストラルのみなのですが、錬金釜や宝箱から拾い集めることで自身の戦闘力を上げることができます。

主人公のノアは自分では戦いません。代わりに手に入れたアストラルを扱うことで戦闘を行います。例えばネズミのようなアストラルはダメージは低いながらも出の早い攻撃、大型のアストラル大ぶりですきが大きいのですが、吹き飛ばしや怯ませる効果の高い攻撃を行うことができる、というように、アストラルによって攻撃手段が異なります。通常攻撃用に5キャラ、スキルとして2キャラ装備することができ、通常攻撃は順番を自由に設定することが出来るため、自分なりのコンボを考えて設定していく面白さがありますね。

個人的には出の早いキャラを最初に入れて、その後打ち上げ、そこから空中で何発か攻撃を行ってからたたきつけ、というようなコンボが序盤は使い勝手が良いと感じました。

またそれ以外にも指輪などの「アクセサリ」という装備品があり、それによっても追加攻撃を付与したり、単純に属性ごとのダメージ量を上昇させることができたりします。様々な装備品を足していくことでダメージ量が10倍近くなることもあり、敵を倒しやすくなるのを実感したときは爽快。様々なアイテムを集めてなるべく強い状態でボスに挑みたいところです。

ただ、本作はローグライト。
つまり死亡してしまうとすべてを失ってしまいます
手に入れたアストラルも、集めたアクセサリーもリセット。

では、それを補っているのはなにかというと、拠点の強化やアストラルの親愛度となります。

方舟が不時着したという設定なので、その修理を拠点で行うことができます。この修理によって様々な効果を得ることができるのですが、これがかなり重要。例えば、HPの上限値が上昇したり、途中で回復できるポーションが手に入ったり、受け身のようなアクションが追加されるものもあります。また、アストラルやアクセサリーの中には初期状態では手に入らないものもあるのですが、修復によって開放することでダンジョン内で入手できるようになっていく仕組み。さらにゲーム内の実績を解除することで得られるスタチューというものがあるのですが、これを飾れる個数を増やすのも修復を行う必要があり、ほんとに重要な要素なんですよね。

このおかげでダンジョンの途中で死亡したとしても蓄積、成長していく要素があり、次回はより奥へ進んでいくことが出来るようになっているんです。

また絆の段階を上げていくのも大事な積み重ね要素。
絆をあげることで、アストラルによっては通常攻撃時のダメージ量が上がったり、スキルのクールタイムが短くなるなんてことも。
ものすごく大きな要素ではないのですが、積み重ねていくことで大きな力を発揮するため、無視できない要素ですね。

これらの要素によって成長していき、最終的にダンジョンの最奥にいるラスボスを倒すのが『リトル ノア 楽園の後継者』の目標になります。

ちなみに私は12回目の挑戦で初クリアとなりました。
クリアまでにかかった時間は15時間くらい。最初はすぐ死んでいたのですが、後半になると奥まで進むことができるようになるので1回の挑戦で1時間以上かかることもありました。でも体感だと一瞬なんですよね。面白いから。

安定のローグライト

ゲーム内容の説明を読んでいただけるとわかる人もいるんじゃないかと思いますが『リトル ノア 楽園の後継者』はかなり安定感のあるローグライトアクションという作りになっています。
装備による強化と死亡によるリセットのサイクルを主軸に、拠点での成長要素によって次のダンジョン挑戦を少しずつ楽にしていく作り。更に、ダンジョン自体のランダム性によってアイテムが出てくる錬金釜や宝箱がどのタイミングで出てくるか、何が出てくるかが変わることでリプレイ性が担保されています。

ダンジョン内は戦闘が発生する部屋やトラップを攻略する部屋、買い物の出来るショップ部屋に宝物庫のような扱いの部屋など、様々な部屋が存在します。これらが組み合わさって1つのステージとなっていて、そのステージが複数集まることで1エリア、となっています。そして最後のエリアを進んでいくとラスボスが待っている、という感じ。
この部屋の構成が毎回異なるので、何度も遊べるんですよね。

また、説明には書きませんでしたが、途中途中でチャレンジと言う要素があり、それをこなすことで追加で報酬を得ることができたり、任意でチャレンジできるモンスターハウスなんかもあるので、遊んでいて単調さを感じることがあまり無いのも良いところ。
突然遭遇するイベントのお陰で飽きることなく遊び続けることができます

ローグライトの定石的な要素をしっかり押さえていることで、キャラゲーではなくしっかりしたローグライトアクションとして遊ぶことができる、というのがゲーマー目線だと嬉しい部分になるんじゃないでしょうか。

成長の実感

上の項目の話とも重なるんですが、成長を実感できるというのも重要な要素だと思うんですよ。

中ボスなんかはわかりやすいのですが、何度も戦う敵が存在しますし、攻撃のパターンが結構はっきりしているんですよね。なので最初は苦戦していたとしても、ダンジョンへ何度も挑んでいると段々と敵の攻撃パターンとその回避方法、また自分が攻撃できるタイミングというのが体に染み付いてきます
この攻撃はダッシュで回避、この攻撃は動きが止まってからジャンプで回避、その後後ろから攻撃できる時間がある、みたいな感じ。
こういう戦い方を覚えていくというのも自分自身の成長を実感できる要素なので、プレイしているときはかなり楽しめた部分ですね。

ノーダメで倒せるようになったぜ!みたいなの嬉しいじゃないですか。
あれ、感じられます

手にとりやすさと懐かしさ

ここまではローグライトとして、アクションゲームとしての良さでしたが、『リトル ノア 楽園の後継者』には当然キャラクターの魅力もあります。

もともとキャラクターデザインを吉田明彦が手掛けていたこともあり、可愛らしさがしっかりと引き継がれているんですよね。主人公のノアだけでなく、謎の猫のジッパー、そして敵として登場するグレイも雰囲気がいい感じ。
また、アストラルたちもなかなか可愛らしく、フィギュアっぽさを感じられる見た目になっていて、こちらも結構おすすめしたいビジュアルです。

こういのとか。

こういうのとかいますんで。

また、このフィギュア感がスマホの『リトル ノア』をやっていた身からすると懐かしさを感じる部分でもあるんですよね。


www.youtube.com

もともとの『リトル ノア』に登場したアストラル、そしてキャラの雰囲気が再現されているというのもおすすめできるポイント。

『リトル ノア』を知らない人も可愛らしさを楽しめて、知っている人にとっては懐かしさも感じられる。そんな雰囲気、ビジュアルになっていると思いますね。

さいごに

色々と懐かし語りをしながらおすすめポイントを書かせていただきました……。
つい懐かしさも相まってテンションが上がってしまうんですよね。

ただ、改めて見てみるとローグライトの中での独自性というのは弱く、ローグライトジャンキーからすると物足りなさもあるかもしれません。ただ、初心者やそこまでローグライト沼に踏み込んでいない人から見ると、遊びやすく面白いゲームに仕上がっていると感じましたね。
なのでそういう人にこそオススメできるゲームだと思います。

また、本作はスマホ版の前日譚という扱い。
スマホ版を楽しんでいた人であれば、これをやらない手は無いんじゃないでしょうか?難易度の設定なども出来るので、別ゲーではありますが楽しむことが出来ると思います。ぜひ、前日譚でのノアの活躍を見届けてあげてほしいですね。
(あと、これをきっかけに『リトル ノア』リブート的なことがおこると面白いですよね……)

そんなわけで、色々オススメできる、手軽に遊べるローグライトアクションゲームでした。値段も1500円と安いので、気になった人はぜひ遊んでみてください!

littlenoah-s.com