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ゲームレビュー:サバクのネズミ団!改。 ネズミたちが動き回る姿を眺めながらマネジメントを行う経営シミュレーションゲーム

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こんにちは。譲治です。
書いていないだけでいろいろゲームはやっているのですが、なかなか書く気が起きずにずるずると半年が経ってしまいました。
再始動させると言っていたのですが、なかなか上手くいかないものです。

今回記事にするのは『サバクのネズミ団』というゲームです。
正しくは『サバクのネズミ団!改。』なんですが、正式タイトルを記載するのが地味に面倒なので記事内では結構表記ゆれすると思います。ご了承ください。
プレイ時間はだいたい18時間程度。
もともとは3DSで発売されていたのですが、今回遊んだのはアップグレードされたPS4版となります。

サバクのネズミ団!ってどんなゲーム?


『サバクのネズミ団!改。』 PS4®版 プロモーションビデオ

 

あなたはネズミに対してどのようなイメージを持っているでしょうか?
小さい動物だったり、実験動物のようなイメージかもしれません。
最近『A Plague Tale: Innocence』なんかも発売されていますし、汚かったり病気を運んでくるようなイメージを持っている人もいると思います。

でも安心してください。
このゲームのネズミ達は愛嬌があり、とてもかわいい存在となっていますので。

サバクのネズミ団はサバクを横断するためにフネに乗って旅をするネズミをマネジメントしていくようなゲームです。
フネという限られた範囲にエンジンルームやホスピタル、マシンガンの銃座や倉庫などを上手いこと配置してネズミたちに仕事をさせていきます。

仕事をさせるといっても特別指示を出すわけではありません。
施設の設定・可動や多少の誘導はできますが、あとはネズミたちに任せるだけ。
ネズミたちのつぶやきを眺めつつ、一緒に旅をしていきましょう。

そんな本作は上にも書きましたが、もともと発売されていたのは3DSでした。
私が最初に知ったのはその時でしたね。
PS4/Switch/Steamにて発売されているのはそのアップグレード版です。

 

 

感想

『ザ・タワー』というゲームをご存知でしょうか?


💿PS ザ・タワー ボーナスエディション The Tower (Japan)

 

サバクのネズミ団ではフネという限られた範囲ではありますが、効率的な部屋の配置を行い、ネズミたちの移動経路をどのように作るかを考える必要があります。

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私は初見だったこともあり、効率の悪い配置になってしまったんですよね。
どのような施設が存在するのか。
どのような配置をするとシナジーがあるのか。
といったことを知ると、どんどん効率的に配置ができるようになると思います。

更に、サバクのネズミ団には『移動し続ける』という特徴があります。
フネということもあり、ネズミたちのねぐらはサバクにある複数の拠点間を移動し、旅をしていきます。
そのときに地面に落ちているアイテムを回収していくことができるんですね。
拠点での購入などもあるのですが、基本的にはフネ内の施設に必要なアイテムを手に入れるためには地面から回収する必要があるので、移動し続けることが重要になってきます。

素材集めのために必要となる移動ですが、実はリスクも伴う行動なんですね。
一箇所にとどまっていると『サバクの主』に攻撃されてやられてしまうので立ち止まっては行けません。
そのためにはフネを操縦するためのブリッジに最低でも1匹はネズミを入れておく必要があります。
ただ、ネズミは一定時間以上働くとスタミナがなくなり、休息が必要になってしまうため、交代でブリッジに入ることができるネズミも用意しておかなければなりません。

このように、移動は資材の確保するために必要な行動なのですが立ち止まるわけにはいかないので総ネズミのうち何匹かは回せる状況を作っておく必要があるようになっており、ネズミをどのように分配するかを考え続けなければならないような仕組みになっています。

このシンプルながらもきれいに噛み合った仕様もそうなんですが、その外枠もうまく絡み合っているんですよね。

  • 黄金郷にたどり着くためにフネを大きくするという目標
  • 拠点間の移動には燃料が必要
  • ネズミは生き物なので食料が必要
  • これらを買うためのお金が必要
  • お金を得るためにはクエストで求められるアイテムが必要
  • アイテムを作るためには資材が必要
  • 資材を集めるためには拠点間を移動し続けないといけない

というように要素が絡み合っており、最終目標を見据えつつもそのやりくりのためには別のことをする必要があるという循環ができています。
これはできることが増えても基本的には同じで、その分すべて大規模になっていくだけ。
施設の関連性などは複雑になっていきますが、上記のような基本要素は変わらないのでシンプルにステップアップしていくような感覚でした。
頭の使い方が大きく変わらないので、遊びながらコツを掴んできたのが実感しやすく、かなり楽しみやすいゲームだったと思います。

 

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それとゲームの遊びではなくフレーバー的な部分の話なんですが、ネズミのつぶやきや酒場での情報集めのテキストがいい味を出しているんですよね。
上の画像を見てもらえばわかると思うんですが、会話を終了するためのボタンが『なるほどなぁ』になっているんですよ。
話自体も良いんですが、こういう細かいところまで少し気の抜けた感じといいますか、このゲームのネズミらしい雰囲気を出すために気を使っていてかなり好印象でした。

 

さいごに

サバクのネズミ団は触りやすい経営シミュレーションゲームでした。
グラフィックも可愛らしいドット調になっていますし。
上にも書いた通り、このゲームのネズミたちは見ているとそれだけで癒やされるんですよね。
ボタンだけではなく、「モウケモン!」「ウヒョー!」のような気の抜けたつぶやきも見ていて飽きません。
それと感想には書きませんでしたが、舞台となっている星がどのような場所なのかとか、サバクの主とはなんなのかとか、そういった設定が酒場で聞けるフレーバーテキストなどでだんだんと分かっていくのも楽しめる要素だと思います。

経営シミュレーションをやったことない人やまったりと遊べるゲームを探している人におすすめしたいゲームでした。
私はまた今度2周目に挑戦してみたいと思います。
初回は18時間くらいかかりましたが、多分2周目ならもっと早くクリアできると思いますしね。