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ゲームレビュー:メタファー:リファンタジオ体験版 堅実な作りを感じさせる大ボリュームのプロローグ

こんにちは。譲治です。
先日の記事にも書きましたが、『メタファー:リファンタジオ プロローグ体験版』をプレイしてみました。
プロローグと実際の冒険のほんの一部……ということなんですが、思っていた以上にしっかりと遊ぶことができる体験版ということもあり結構しっかり感想が。
発売まであと少しのタイミングではありますが、感想をまとめておくことにしました。

ちなみに、体験版を遊びきるまで5時間くらいかかりました。
予想よりめっちゃ長い。

メタファー:リファンタジオってどんなゲーム?

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『真・女神転生』や『ペルソナ』などで知られるアトラスの新作RPGです。
動画を見てもらえるとわかるように、ペルソナとはまた異なりつつもクオリティの高いUIやアトラス的なコマンド戦闘が取り入れられたゲームですね。

舞台となるのは現代とは異なる世界で、複数の種族が暮らしています。
多様な種族というものに起因した差別・貧富の差もあり、また外敵となるモンスターや「ニンゲン」という怪物もおり、安全な世界とは言いにくい……。
そんな世界で「不安」に立ち向かい「英雄」として立ち上がる者たちの姿を描くファンタジー、というのが本作です。

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ディレクターの解説動画もあるので、気になる人は見てみると良いかもしれません。

発売日は10/11とあと少し。
対応プラットフォームはPC・PS5/4・Xbox X/Sとなっているので、家でじっくり遊ぶゲームと言う感じですかね。

戦闘について

戦闘というと実際のコマンドRPGになった部分をイメージすると思いますが、『メタファー』ではフィールドでの攻撃も結構重要。
フィールドにいる敵と接触すると戦闘が始まるシンボルエンカウントの仕組みではありますが、その前に攻撃を行うことで戦闘の状況に変化を与えることができるのです。

相手に気づかれる前に攻撃をしたり、フィールド攻撃で耐久値を削り切ると、相手にダメージ&先制攻撃確定という状態から、逆に敵から攻撃を受けて戦闘が始まると敵の先制攻撃が確定します。

また、格下の敵であればフィールド攻撃だけで撃破することも可能。
不要な戦闘は行わずに済ますことができるので、探索が楽になります。

フィールドでの戦闘でできること、コマンド戦闘に影響することが複数ある、というのが少し新しい要素として映りましたね。

戦闘自体は今までのアトラスゲー感が残っていて、ある意味安心できる作り。
特別目新しさはない、とも言えますが。

人数分の行動権がターンの最初に付与されるので、それをどうやりくりするか、という形式で、弱点を突いたりクリティカルが出ると行動権の消費が半分んになります。
逆に攻撃失敗となると行動権が残っていてもターン終了なので、予想外のタイミングでターンが終了してしまうことも稀によくあります。
さらに、敵側も同じようなルールで動くので、プレイヤー側が弱点を突かれると敵のターンがなかなか終わらないということにも……。

そのあたりを上手くやりくりするためにアーキタイプを考える、という要素があるわけですが。

アーキタイプはペルソナみたいなやつなんですが、開放さえ行えば複数のアーキタイプから任意のものを装備品のように変更することも可能。
これは主人公だけでなく、他のパーティキャラにも言えることなので、アーキタイプごとの弱点を確認したり、所持している(または覚える)スキルを見て、今の状況にあったアーキタイプを設定する必要がある、というわけです。

動画でも語られているので見てみたところ、基本が14系統、さらに上位クラスがあるので40種類以上あるとのこと。
そう考えると、ジョブのような概念とも言えるかもしれないですね。

戦闘前アクションによって仕掛ける前のことを考え、実際の戦闘は堅実なアトラスコマンドバトル、ダンジョンだけでなく他のタイミングでもアーキタイプによるバランス配分を考える……というように、戦闘に関連する要素が様々あって楽しめるゲームだと感じましたね。

プロローグ体験版ではそこまで実感できませんでしたが、今後もっとギリギリの戦闘ができるんじゃないかと楽しみです。

日数について

今作にも目標達成までの日数という概念が存在します。
例えば最初のミッションに関しては10日以内にボスを倒さなければなりません。

ただダンジョンを進んでいくというのも良いのですが、やはり本作はそれ以外にもやるべきことが。

王の資質という要素があり、これを伸ばすことも重要でしょう。
パラメータが上がって初めて会話できる相手もいますし、取れる選択肢も変わってくるようですし。

また、主要人物たちとの交流も重要です。

支援者との絆を深めていくことでアビリティを入手することができるようですし、アーキタイプにも変化があるかも。
ただ今作は「恋愛」の要素は無いとインタビューで語られていたので、その点は注意したほうが良さそうです。学生生活と王への道はまた異なりますからね。

ちなみに、その日他のプレイヤーたちがどのような行動をしたのか、というのを調べることもできます。
それが正解というわけではありませんし、合わせなければならないということも当然ありませんが、何かの参考になるかもしれませんね。

限られた日数の中、様々な要素をこなして自分たちの勢力や自分の能力を育てつつ、作戦を遂行するというスケジュール・タスク管理のような部分の面白さ(と、他の人と話したときに違いの出て盛り上がる要素)は今作でも健在だと言えるでしょう。
『ペルソナ5』で他のキャラクターからの告白は全部断って、武見一筋だった……みたいな話で盛り上がることが今でもたまにあるので、恋愛が無いのはちょいと寂しいですが。

さいごに

新規IPとして立ち上げられた『メタファー:リファンタジオ』。
アトラスの持っている「確実に面白いところ」は残しつつも新しい挑戦も少し入れ込む塩梅で、堅実めな路線のゲームだと感じました。

それはそれとしてアニメ演出が多様されていて、お金はガッツリかけてそうですが。

あと、スクショを見直したらルイのカットばかり撮ってました。
だって映えるんだもの。

逆に背景などのグラフィックは正直イマイチ。
現行ハードの水準とは言い難いですね。
3Dグラフィックが強い会社ではなく、2Dに関して執念を感じるレベルですごい会社なので、こういうものかという気もしますが、期待はしないほうが良いと思います。

最後に少しマイナスポイントも書きましたが、ゲームとしてはしっかりと面白いものになりそうと思っています。
ただプロローグだけで5時間なので、プレイ時間は100時間超えそう……現代人には辛い……。

プロローグ体験版のセーブデータを製品に引き継げるそうなので、良きタイミング引き継ぎして本編も遊んでみようと思います。
アトラスの新作に興味がある人は是非プレイしてみてください。

 

関係ないですが、キャゼリナが好きです。

あと商人のベルギッタ。スタイルが良すぎる。