ANTHEM……?ANTHEMなのか……?
おい、待てって!ちょ……答えてくれよ……ANTHEM……!
そんなことをつい言ってしまうような見た目の新作タイトル『EXOPRIMAL』。
オープンベータが開催されたので、試しに遊んでみての感想を書いていこうと思います。
ちなみにANTHEMのトップはこんな感じ。
改めて見直すと結構違った。
EXOPRIMALってどんなゲーム?
ときは西暦2043年。
時空のゆがみから恐竜が出現する「恐竜災害」が発生するようになってから3年が経過している。
次世代AIであるリヴァイアサンによって、3年前に転移させられ、終わることのないウォーゲームに参加させられる主人公。
リヴァイアサンの目的はなんなのか、3年前なにが起きたのか。
謎が深まる中、エグゾスーツを来た戦士である主人公たちの部隊、ハンマーヘッズはウォーゲームに参加しながら、真相へと近づいて行く……。
というようなストーリーらしいのですが、ストーリーモードとして区切られているわけではなく、対戦用のモードを進めていくことでストーリーが展開されていく形式とのこと。
メインとなる対戦モードは5v5。ですが、直接敵チームと戦うのではなく、ラウンドごとに出現する恐竜をひたすら倒していき、最終ラウンドまで到達すると敵チームとの直接対決が待っている、という仕組みのPvPvEとなっています。
今回のオープンベータテストはこの対戦モード「ディノサバイバル」だけを遊ぶことができるというもの。プレイヤーのやりこみ度を示すランクやゲーム内で使える通貨なども手に入りますが、それは特に関係ないような作りになっていました。
1試合はだいたい15分くらい。
8~10分くらいでPvEのラウンドが終わり、最後の対戦ラウンドに進むような流れでしたね。また、テストの期間ということもあって人が多いのだと思いますが、マッチングで長い時間待つようなことはありませんでした。
クロスプラットフォームでの対戦なので、参加人数が多く取れるということかもしれませんね。
対戦について
上でも書きましたが、本作の対戦は大きく分けると2つのパートに分かれています。
1つ目はPvEパート、もう1つがPvPvEパートです。
PvEパートでは、ひたすら恐竜を倒していくのですが、同時に別チームも同じ課題を進めている状態。つまりレースです。
このレースを先に進めると、PvPvEパートである最終ラウンドで得られるメリットが増えるという仕組み。
もちろん、遅れているチームにも逆転のための要素が付与されたりもしますが、基本的にはPvEパートを早く進めたほうが有利ですね。
PvEパート
さてそんなPvEパートですが、小型の恐竜であるラプトルをひたすら倒していき、途中でプテラノドン、ステゴサウルスなどが特殊な敵枠で出現。それらもどんどん倒していくのが戦闘の基本となります。
襲ってくるから仕方ないとは言え、更にいうと訓練用のデータなので危害はないのですが、恐竜を撃ち殺す絵面はゾンビを倒すのとは違う申し訳無さみたいなのを感じるのは私だけでしょうか……?
ただ、そんな情を持っていると降り注ぐ恐竜の大群になだれ込まれ、そのまま死んでしまうので戦わなければなりません。
それにしても、「降り注ぐ恐竜の大群」って何なんだ……。
概念として意味がわからなさすぎる……。
恐竜との戦闘は通常のPvEシューターと言って良い作りですが、エグゾスーツの種類分プレイヤーの戦い方に幅があるのがポイント。
タンクロールですが、ムラサメという侍みたいなスーツがかっこよくて何度か使ってましたね。
こいつは見た目の通り、日本刀のような太刀を振り回して戦いつつ、敵のヘイトを集めるスキルを持っているスーツ。わかりやすいタンクではありませんが、敵の群れの中に飛び込んで戦い続けるような立ち回りもできました。
逆転要素……というか、逆転のきっかけを作るための要素として、PvEパートで遅れている方のチームに出現する特別な敵もいます。
こいつを倒すと、ボーナスタイムが始まり、その時間内で得たスコアをベースに敵側に出現する恐竜たちが強くなるようです。
ただ、言うほど効果は実感できなかったというのが正直な印象でした。
なんか結局倒せば良いってだけなので、めちゃくちゃ強い恐竜が出てくる、とかのほうがわかりやすかったかも。
PvPvEパート
PvPvEとなる最終ラウンドが始まると、戦場は敵味方、そして恐竜が入り乱れる状態に。
ここでは今までとは異なる特殊な目標が与えられるので、それを先に達成すると勝利することができます。
ただ、PvEパートで先に進んでいたチームはその分先に始められるというメリットがあり、その差を遅れている側がひっくり返すのはなかなか難しい印象。
もう敵プレイヤーがいるのでそれを倒してしまう、というのも打開策の1つになりますね。特にエナジーを集めるルールの場合は敵プレイヤーを倒すことでエナジーを奪うことができるので、直接の戦闘をかなり意識させる作りだと感じました。
また、PvPvEでの逆転のための要素として、自分が恐竜に変身できる特殊なアイテムもあります。
これがゲーム中に1度だけ?手に入り、恐竜に変身したプレイヤーは敵チーム側にワープして、場を荒らすことができるという代物。
恐竜はめちゃくちゃ強く、噛みついたりしっぽで薙ぎ払ったりがうまく決まると一瞬で敵プレイヤーを倒せるほど。敵プレイヤーをどんどん倒して行くのはなかなか他では味わえないタイプの爽快感がありましたね。
ただ、これ逆転のために使えると言いましたが、遅れているチームが先に使えるだけで先に進めていたチームも使えるんですよね。しかも、タイミングはPvPvEの終盤。勝利目前のチーム最後のダメ押しとして使われることもあり、なかなか凶悪だと感じましたね……。
対戦の感想
数戦しかしていないのでまだわかっていないだけの箇所もあるかもしれませんが、それでも改めて『EXOPRIMAL』の対戦について感想をまとめると、
最終ラウンドいる……?
という感じ。
PvEのパートは面白いのですが、最終ラウンドで逆転のしようが無く負けていくことが何度かあり、対戦の形式を取った結果発表とも受け取れる状況になってしまうことも。
もちろん面白い試みだとは思うのですが、最終ラウンド別になくても良かったかも……という気持ちがあります。
ちょっと今もあるのかはわかりませんが、『Destiny2』にはギャンビットという対戦があり、それが似たような対戦形式のPvPvEでした。
2チームはそれぞれ全く異なる別の場所で、次々と出現するエネミーを倒していきます。エネミーを倒すことで手に入れられるかけらを集め、最終的に出てくるボスを先に倒したほうが勝ちというルール。
ただ、その途中であつめたかけらの数に応じて敵チーム側に強敵を送り込んだり、プレイヤー自身が敵チームの世界に侵入して妨害をすることができる、というもの。
まぁ一言で言うと『ぷよぷよ』です。
個人的にはこれくらいのPvPvEが楽しいなと思っているのですが、『EXOPRIMAL』はPvPとPvEを同じくらいの比率にして両取りしようとした結果、最後がちょっとくどくなってしまったように感じられました。
もちろん、最終ラウンドでもっと「うまくやれば逆転だ!」と思える要素がしっかりあれば、また、途中のPvEパートでうまく進んでいる側がもっと喜べる要素があれば楽しめるとは思うのですが……少なくともオープンベータを遊ぶ限りはうーん、もうちょっと……という感じ。
面白いんですけどね。
要素が多いので「どうしたら良かったんだ……?」みたいな困惑が結構大きくて、次に活かしにくいようにも思われました。
もっとゲームに慣れたら違うのかもしれませんが。
多彩なエグゾスーツたち
ちょっとネガティブ目の意見になってしまったので、はっきり良かったといえるポイントも書いておきます。
エグゾスーツの種類が多くてテンションが上がる!
アサルト、タンク、サポートの3つの役割に分かれていて、それぞれ複数のスーツが存在します。
わかりやすいのはアサルトのデッドアイ。
オーソドックスなアサルトライフルと範囲火力のグレネードランチャーを持っていて、安定感のある戦闘スタイル。
必殺技としてゲージが貯まると使えるスキルも敵を一掃するのに使えるほど強力なので、選んでおいて間違いはない、といった印象。
同じくアサルトのゼファーは素早く機動力の高いスーツ。
走行が薄いので立ち回りは難しい……ということになっていますが、トンファーでごりごり敵を倒していくのが気持ちいいスーツでした。
なんかゼファーめっちゃ強いっていう意見もあるとかないとか。(強いスーツはこれ!みたいなことが言えるほどプレイしてないのでわかりません)
タンクは先程ムラサメについても書きましたが、もっとタンクタンクしているロードブロックを紹介しておきます。
見た目の通り、高い耐久力と盾を使って敵の攻撃を防ぎながら戦うのがこのスーツです。
盾は敵の攻撃は防ぎつつも、味方の攻撃は通過する『Overwatch』タイプのもの。
なので、気にせず盾を張って前線で敵を殴り飛ばすタンクらしいタンクができますね。
個人的にはパシリムのチェルノ・アルファに雰囲気近い気がするので、可愛くて好きです。
可愛さでいうとニンバスも可愛いですよね。
改めて見ると腹筋割れててごついんですが、口調が可愛いというか……。
スーツごと喋り方が変わるのでぜひ実際に聞いてみてもらいたいですね。
さいごに
そんなわけで『EXOPRIMAL』オープンベータ版の感想でした。
対恐竜の戦闘や、自分が恐竜になって戦うのは面白いのですが、対人戦の要素が強くなる最終ラウンドがどうしても消化試合感があり、100%楽しみきれていないな……というのが感想のまとめとなります。
エグゾスーツは色々な種類があって面白いですね。
あと書きませんでしが、エグゾスーツの内側が肉っぽいというか、内臓ぽいというか、なんか真っ当ではない近未来技術感があってすごい好みでした。
オープンベータは3/20までなのでもうすぐ終わってしまいますが、7月には発売予定なので今年の夏頃は『EXOPRIMAL』を遊んでみるのも良いかもしれません。
2023年7月14日発売予定で、対象のプラットフォームはPS5/PS4、Xbox X/S、Xbox One、Windows、Steamとなっています。
上記以外にXboxゲームパスにも対応しているとのこと。ゲームパス勢はまずはそれで遊んで様子見するのもありだと思いますよ。
気になった人は、まずはオープンベータ中に試してみてくださいね。
※ 時間勘違いしていて、記事公開時点ですでにオープンβテスト終わってました……。すみません。