こんにちは。譲治です。
まだ配信日は発表されていませんが、7月にSwitch版が配信されることになっているため、あと数週間のうちに遊べるようになりそうな『ポケモンユナイト』。
6月24~26日という短い期間に開催されていたネットワークテストで色々遊んできたので、プレイしてみて感じたことや考えたことを書き綴ってみようかと思います。
最初に結論を言っておくと、面白かったのでMOBAを知ってる人もそうでない人も遊んでみる価値はあると思います。
ただ、MOBAを知らない人は勉強するのが大事かもしれないので、知識を集めることを忘れないようにしてくださいね。
ポケモンユナイトについて
『ポケモンユナイト』は5vs5で戦うチームバトルがメインのゲームです。
知ってる人ならすぐにピンと来ると思いますが、これ、MOBAです。
実際に触ってみるとわかるのですが、メニューや設定、操作に至るまでがスマホMOBAの文法に従っているので、遊んだことがある人であればどう設定しておけば良いのかがすぐわかると思います。
知らない人向けに簡単に説明すると、MOBAというのは「マルチプレイヤーオンラインバトルアリーナ」のことで、ゲームジャンルのことです。
2チームに分かれてキャラクターを操作し、味方と協力しながら敵の本拠地を破壊して勝利を目指すようなゲームで、一般的には俯瞰視点で遊ぶものが多いですね。
キャラクターのレベルを上げたり、装備品を購入することで自分のキャラクターを強くしていくものが多く、それによって最終目標の達成を妨害しようとする敵キャラクターよりも強くなることを目指します。
有名所だと『League of Legends』が挙げられるかと思います。
ゲーマーだったら1度は触れたことがあるのでは?と勝手に思っていて、最近だとゲームの甲子園として売り出している「Stage:0」でも対象ゲームの1つに挙げられていますね。
他にも『Dota』や『Heroes of the Storm』、少し変わり種ですが『Smite』もPCで有名なMOBAになるかなと思います。
また、アーケードゲームだと『ワンダーランドウォーズ』もMOBAです。
スマホMOBAだと、『Vainglory』が有名でした。
『Vainglory』はPCより簡略化することを目指していて、3vs3での形式を主に展開していたタイトルです。
スマホで長時間プレイするにはハードルが高い(PCでMOBAをすると1試合30分くらいかかります)ということで考えられた形式ですが、それが注目を浴びるきっかけになっていたようにも思いますね。
今はスマホだと『伝説対決 -Arena of Valor-』の方が有名かもしれません。
こちらは5vs5の形式で、いわゆるMOBAと同じ人数となっています。
国際大会も開かれており、e-sportsとしても大きくなっているタイトルですね。
この『伝説対決』の開発元がテンセントなのですが、今回取り上げている『ポケモンユナイト』もテンセント。
開発しているスタジオもTiMi Studiosということで、MOBAノウハウを持った会社がポケモンIPを使って新規開拓に乗り込んできた!というのが『ポケモンユナイト』の背景でしょう。
ポケモンユナイトの上手いところ
スマホMOBAのノウハウを持ったテンセントがポケモンというIPを使って、今までMOBAに触れたことのない人も開拓してやろう、という勢いで作ってるのが『ポケモンユナイト』だという簡単な説明をしましたが、ゲームの仕組みの面で「新規開拓」のために上手く落とし込んでいるところがたくさんあります。
例えばレベル。
「ゲームをしてレベルを上げる」という概念はみんな持っていてそこまで難しいものではありません。
ですが、ポケモンの世界に落とし込むことでそれが更にわかりやすくなるんですよね。
一般的なMOBAにおいて、レベルが上がったことによる強化は数値の上で表現されるものです。
でも『ポケモンユナイト』はポケモンなので、進化によっても強くなったことがわかりやすく示されます。
ヒトカゲよりもリザードンの方が強いのは基本知識として世界中に知れ渡っていますし、一気にわかりやすさが増しましたよね。
さらにワザも覚えます。
MOBAではレベル上昇に応じてスキルを覚える形式を取っているものが多いのですが、これもポケモンなのでレベルアップでワザを覚えることに違和感がなくなっているという。
このようなMOBA特有の概念をポケモンに落とし込むことで一気に理解しやすくしているのが『ポケモンユナイト』が上手いことやってるなーと感じるポイントですね。
始めて触る人でもなんとなく理解できる……これが一番の強みとなっています。
他には時間制限をつけるというのも大きな特徴ですね。
MOBAの高いハードルの1つに試合時間の長さがあると思っていて、それを大胆に解消したのが制限時間の仕組みです。
それと同時に「今が試合全体におけるどのタイミングなのか」を理解しやすくしているとも感じていて。
MOBAではそれぞれのレベルアップ等による成長の状況を見て、試合をどのように動かす時間帯なのかを把握するようなプレイスキルが存在します。
それを完全に解消するわけではないのですが、時間という一律のものにしてしまうことでなんとなく理解しやすい形に落とし込むことができているんじゃないかと。
残り1分と言われたら試合終盤だとわかりやすいですよね?
各ロールについて
『ポケモンユナイト』では各ポケモンごとに役割による型が割り振られています。
全部で5種あり、「サポート型」「バランス型」「アタック型」「ディフェンス型」「スピード型」となります。
スピード型はわかりやすいですよね。ジャングラーですから。
上下に分かれたレーンではなく、中央のジャングルのポケモンを倒しながら上下のレーンに攻撃を仕掛けに行くような動きが基本になります。
ディフェンス型はタンク的なロールですね。
おすすめを選ぶと上のレーンを推奨されたので、そちらに進むのが良さそう。
他の型よりも耐久能力が高いので、レーン戦で簡単に倒されることはないですし、まぁトップに行くよねという感じですかね。
サポートは補助性能の高いポケモンが割り当てられています。
回復や相手の行動を阻害するようなワザを持っているポケモンですね。
これも下のレーンに行けば良いのかなという印象。
問題はアタックとバランスなんですよね。
ここについては有識者がいたら教えてもらいたいところ。
アタック型はマークスマンに近い立ち位置なのかなと思っていて、火力を出す役割。
遠距離から火力を出して、集団戦でのダメージディーラーとして活躍することになるのかなと考えています。
ただ、ワザ頼りな部分もあって、メイジに近いポケモンもいるよなという印象があります。
バランスはファイターが近いのかなと感じていて、耐久力もそこそこあるのでタイマンでも戦えるし、集団戦では前線を維持するような戦い方が重要かと。
じゃあアタックとバランスはどちらのレーンに行くべきなのか。
上下のレーンの違いとして一番大きいのはロトムとカジリガメですね。
ロトムは倒すと相手ゴール1箇所を破壊し、ゴールのための時間を大幅に短縮してくれます。
カジリガメは倒すことでチームメンバー全員に経験値&シールド付与。
ロトムは上のレーンに影響があることを考えると、有効に使うためには序盤に上手くレーンを押し切る必要があるんじゃないかと思っていて、活かすためには早い段階で強くなって戦えるポケモンがふさわしいと考えています。
『League of Legends』などで使われる「パワースパイク」という言葉があります。
これは各キャラクターが最も活躍できる時間帯を差していて、レベルがある程度上がったり重要なアイテムを購入できたタイミングで発生します。
キャラクターごとにそのタイミングが異なり、また相手との組み合わせによっても状況は変化するのですが、『ポケモンユナイト』にも同じような概念が当てはまると考えています。
レベルがある程度上がり、そのポケモンが一番活躍できるタイミング。
そのタイミングが来る早さを視覚的にわかりやすくしているのが進化なのではないかと考えていて、進化しなかったり段階が少ないポケモンは早い段階(アーリー)で、進化の段階が多いポケモンは後半(レイト)でパワースパイクが訪れるようになっているのではないでしょうか?
ようやく話が戻りますが、この考え方が正しいのだとすると、アタックかバランスかではなく、アーリーかレイトか、つまり進化の段階によって進むべきレーンが変わるんじゃないかなと思っています。
進化の少ないポケモンは上のレーンに行って、早い段階でレーン戦を制してロトムを確保。そのまま最初のゴールへ大量得点を目指す。
進化の多いポケモンは下のレーンに行って、サポートと一緒にレベルを上げながらレーン戦を行い、スピード型にも参加してもらいつつ勝利してカジリガメを3人で確保する。
そんな動き方が良いのでは?と私は考えています。
あってるかはわからないんですけどね……。
初心者に覚えてほしいこと
最後にMOBA初心者の方に覚えておいてもらいたい基礎知識を書いておこうと思います。
シンプルですが重要なものなので、ぜひ覚えておいてもらいたいです。
野生のポケモンを倒そう
何回か遊んでいるといるのですが、野生のポケモンを倒さずに敵のポケモンと戦い続けるような人を見かけます。
MOBAで重要なのはレベル上げ。
まず最初は野生のポケモンを倒して経験値をゲットしましょう。
レベルが上がることでステータス強化だけでなくワザも増えるので、敵と戦うことになったときに相手より強くなっている状態を目指しましょう。
戦うときはみんなで戦おう
1人で敵ポケモンの集団に突っ込んでいっても何もできません。
敵も1人でフラフラしているような場合は別ですが、複数人に挑むときはこちらも複数人で。
逆に敵が1人で経験値稼ぎをしているところを見つけたら、味方に連絡してみんなでタコ殴りにしてしまいましょう。
スコアを入れよう
最初に説明をしてくれていますが、このゲームは敵を倒すのではなくスコアを多く入れた方が勝利というルールになっています。
ポイントを持ったまま死ぬのは相手にポイントを渡してしまうことに繋がりますし、どれだけポイントを持っていてもゴールできなければ0ポイントです。
相手の邪魔をしながら、自分はしっかりゴールへ運ぶ。
目標をしっかり意識することで、戦うべきかそうでないかの判断ができるようになると思いますよ。
さいごに
思ったよりだいぶ長く書きましたが、本当はもちもの強化の話だとか、見た目変更の話だとか、バトルパスの話なんかもしたかったんですよね……。
流石にこれ以上は長くて困るのでここまでにしておきますが。
3日程度でしたが触ってみて、ゲームとしてはわかりやすくてフレンドリーではあるのですが、ユーザーの知識の差が顕著になってしまうゲームという印象です。
特に新規開拓を狙っている(と感じている)こともあり、MOBAを知らない人もたくさんいるように感じました。
その人達がもう少し楽しみつつ、MOBAを理解していくことができれば、MOBAが流行らない日本でも認知度が上がっていくのかもしれません。
配信まであとどれくらいあるのかはわかりませんが、配信されたらもっとしっかり遊んでみたいと思えるような面白いゲームだったと思っているので、MOBAをやったことがある人もそうでない人も是非遊んでみてもらいたいです。