こんにちは。譲治です。
主人公の男が家に帰るとそれを出迎えてくれる妻。
今日は特別なことがあったのか、デザートやサプライズまで用意している様子。
2人だけの空間だが、だからこそここだけにある幸せを感じることができる……。
そんな2人を嘲笑うかのように、またこのあとの事件を暗示するかのように、嵐が近づき、雷が轟き、そして家のチャイムが予定外の来訪者を知らせる。
そこに現れたのは警察官。
だが、何やら目的があるようで、流れで男は殺されてしまう……。
ハッとして周りを見渡すと、男は家に到着したところ。
妻が出迎え、そして用意されるデザートやサプライズ。
……そう、家についてから死ぬまでの12分間を繰り返す時の歪みに男は囚われてしまったのだ。
今回は繰り返す運命を変えるために、情報を集めて出来る限りのことを試して、そしてまた死ぬ、そんな12分間を繰り返すゲーム『TWELVE MINUTES』をプレイしたので、その感想を書いていこうと思います。
TWELVE MINUTESってどんなゲーム?
最初に書いた通り、『TWELVE MINUTES』は自分の死や、妻の謎を解き明かし、ループから脱出することを目指すゲームです。
画面は上からの俯瞰視点で、移動してほしい場所や取って欲しいものをクリックすることで男を操作することができます。
簡単に言うとポイントクリック型のアドベンチャーゲームなんですが、中盤までの展開が面白く、ゾッとしてしまうような内容もあり、ストーリーがおすすめなゲームでしたね。
操作は最初に書いた通りシンプルなのですが、物事の組み合わせが結構多くて。
進行している時間の概念があるので、それがまたややこしくしている原因なのかなと。
例えば、あるものを試すためには妻が行動する前にやっておかないといけないとか、警察官が来る前にやっておかないといけないとか、そういう時間制限のようなものがあるので、タイミングを間違えると同じ組み合わせでも失敗になることがあるんですよね。
逆に言うと、適当に組み合わせていけばゴールにたどり着けるわけではなく、「なぜこの行動をするのか」を理解して推理する必要が出てくるので、推理を重視するゲームと時間との相性は良かったように感じています。
少し難易度が高いとはいえ、悩んだとしても6時間程度でクリア出来るくらいの物量だったかなと感じています。
何かで躓いてしまうと急にわからなくなることもあるとは思いますが、めちゃくちゃ長時間やらないとクリアできないゲームではなかったですね。
現在はPC(steam)で発売中。
正直少し高いなとは感じますが、それなりに楽しむことが出来るゲームなんじゃないでしょうか?
感想(ややネタバレあり)
個人的にピークだったのは、妻の父を殺した犯人が判明するところでした。
そこまでに積み重なった情報が1つに集約されていき、この事件の大元である事件の全容が見えたとき、その結論に驚くと同時になぜこんな状況になっているんだ?という疑問が合わさって、背筋がゾットするような感覚があったんですよね。
アパートの1室という狭い空間で何が起きているのか。
なぜ、ここに至ってしまったのか。
それを解き明かす流れは面白かったですし、気付けたときの気持ちよさは推理を重視するゲームだからこそです。
ただ、最後のシーンというか、主人公の男がどんな人物だったのかがはっきりしてきたあと、逆にその理由がぼやけていって、投げ出されてしまったように感じてしまって。
つまりどういうこと?というのが回収されなかったように思えて、結局きれいに終われなかったんですよ。
懐中時計のギミックなど、最後の難しい仕掛けを理解できたときが嬉しかっただけに、最後ストーリーに理解がついていけなかったのはちょっと悲しかったですね……。
それ以外は、説明でも書いた通り、ストーリーや推理を楽しむことができて、面白いゲームだったと思います。
話が進んで真実を解き明かしたと思ったら、実は違って。
その先の真実にたどり着いたら別の場所とつながっていき……。
そんなサスペンスが好きな人は楽しめるんじゃないかと思いますね。
さいごに
シンプルながらも推理をする面白さが詰まっていた『TWELVE MINUTES』。
最後はちょっともやもやしましたが、面白かったとは思っています。
ストーリーを知ってしまうと面白さが減ると思うので、プレイしてみたい人はなるべくネタバレを避けることをおすすめします。
先に知っているのと、自分で知るのとだと、気持ちよさが大きく違うと思いますので。
プレイ時間、物量で考えると値段が高いのが少しネックですが、それでも遊んでみたいと思えた人はぜひ遊んで見てもらいたいですね。