友達といっしょにプレイするのが最高のゲーム、『Split Fiction』。
2025年のベストマルチプレイゲームはこれ!といろんな人におすすめしたくなるような体験が詰まった作品でした。
様々な世界を冒険していく中で、新しい要素が次々と登場し、それを協力によって攻略していく体験は本当に最高。
相手と息を合わせたり、解き方を共有したりと、2人協力必須ゲームだからこそ濃密な協力関係が築かれていく……。
前作『It Takes Two』でも感じた体験の大波に揉まれる感覚を友達と共有できるのが本作、と言っても良いかもしれません。
Split Fictionとは?
冒頭触れたように『It Takes Two』を開発したHazelightが手掛ける新作のアクションアドベンチャーゲーム。
このスタジオが得意としているのが、「2人協力」の要素で、1人でも3人以上でもなく2人でプレイするゲームを作り続けています。
前作の『It Takes Two』は、離婚間近な夫婦を主人公とし、パートナーの大切さを再確認しながら夫婦仲の回復へと向かっていくストーリー。
そちらも2人による協力が必須で、片方のプレイヤーが道を開いている間にもう片方がオブジェクトを動かすというような、1人ではクリアできないゲームになっていました。
今作『Split Fiction』でも協力要素はしっかり登場。
片方が乗り物を操作、もう片方が射撃というような分担だけでなく、道を進むために交互にバリアを破壊していくような順番協力もあり、声を掛け合いながらのゲームプレイが重要に。
ゲームクリアまでの時間は15時間程度と少し短く感じもしますが、内容はみっちりなのでかなりの満足感を得られるゲームでしたね。
PS5・Xbox X/S・PC、そして今後はSwitch2での発売も予定されているので、好きなプラットフォームを選べるのもよいところ。
また、フレンドパスという、どちらかがゲームを所有していれば2人で一緒にプレイすることが可能になるという仕組みもあるので、気になった人はぜひ友達を誘ってプレイしてみてもらいたいですね。
バリエーション豊かな体験
『Split Fiction』の良さは、濃厚な協力体験なのですが、それを何度も何度も体験できるバリエーションの豊かさも同じくらい特別。
雰囲気の変化だけでなく、協力要素も様々な種類があることが、飽きずにプレイし続けられる要因だったと感じています。
SFとファンタジーを行ったり来たり
今作は小説家を目指しているミオとゾーイが、創作物の世界へ飛び込んでいくところから物語が始まります。
本来であれば1人1つの装置のハズが、とあるトラブルから2人で1つの装置に入ってしまったため、2人の創作物世界が混ざることに。
ミオはSF、ゾーイはファンタジーを好むため、SF世界からファンタジー世界へ、ファンタジー世界からSF世界へと異なる雰囲気の世界を行き来する展開になっていくのですが、違う世界に触れることになるため遊んでいて飽きがこないというのが良いところでしたね。
ミニゲームのような世界もあり、危険たっぷりのコメディ番組に入り込んだり、
砂漠で船を操作したり、
変わった豚になったりと、味変をしっかり挟んでくれるので常に新鮮な気持ちでプレイし続けることができた大きな要因だったと思っています。
ゲームプレイも多種多様
世界観だけでなくゲームプレイ自体もいろいろなものが登場します。
例えば、片方がタイミングを伝えてもう片方が正しいボタンを押すようなもの。
例えば、2人同時に操作することで動かせるギミック。
例えば、安全地帯を片方が作ってあげることで、もう片方が先へ進めるようになるもの。
などなど、協力要素だけでも様々なバリエーションが存在。
さらに、突然シューティングゲームのようになったり、
クオータービューのゲームのようになったり、
ロックマンのようなゲームが始まったりと、ゲームルール自体も多種多様。
プレイしていると段々と「次はどんな体験が待っているのか」と楽しみにしている自分に気づくんですよね……。
本当によくできたゲームです。
さいごに
前作同様、今作も次々に登場する要素が変化し続けることで、飽きること無く常に新鮮な気持ちで遊び続けることができました。
様々なアクションパズルを一緒に進めることで、友達と息が合っていくのも感じられましたしね。
ストーリー的にはやっぱり友達とプレイするのが良いのですが、難点はそこ。
通しで一緒にプレイしてくれる友達がいるかどうかにかかってきます。
ただ、そのハードルさえ乗り越えてしまえば、ゲームを攻略しながら共に進む仲間として、協力関係が強固になっていくんじゃないかなと思います。
最後の画面分割を多用してきたからこそのギミックも新鮮で面白かったので、そこまで頑張って進んでほしい……。
ぜひ友達を見つけて、一緒にプレイしてみてもらいたい、そんなゲームでした。