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ゲームレビュー:世界の為の全ての少女 体験版 終末を迎えた世界で街と少女を管理する育成ゲーム

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こんにちは。譲治です。
滅びゆく世界を救うために、何者でも無い少女を世界の救世主として育て上げ、そしてそのために1つの街を作り上げる……それが嘘だと少女に気づかれぬように……。

そんな途方も無いような計画を管理官として遂行するゲーム『世界の為の全ての少女』の体験版が配信されていたので遊んでみました。体験版なので遊べる範囲は少なくさわりの部分でしかありませんが、それでも世界の匂いを感じ取るくらいは出来たと思っているので、それを感想として書いていこうと思います。
無料で遊ぶことができるので、気になった方は試してみると良さそうですよ。

世界の為の全ての少女とは?

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最初の説明でも書いたように、滅亡寸前の人類が人類の希望として少女の育成をするゲームです。そのために、崩壊した世界だと知られぬようにきれいな街を作り、嘘だと気付かれないようにプロジェクトを進めていく管理官となって、街の管理をしつつ、少女の指導を行っていくことになります。

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少女には知性・慈愛性・魅了性・身体性という4つのパラメータがあり、これらを伸ばすことで、完璧な存在へと育て上げることになります。各パラメータは1年の最後に待ち受ける試験を乗り越えるための重要な要素になるため、試験までにしっかりと育成していきましょう。

その育て方なんですが、街の管理がそのまま少女の育成に繋がってくるんですよね。これがこのゲームの独特なところ。

街の管理についてすごい簡単に書くと、人材と活性度の掛け合わせによってパラメータの強化ができる、という仕組み。

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人材は少女のパラメータと同じような項目をもっており、うまく行けばその数値分少女のパラメータを上昇させることができます。ただ、それはうまく行けば。人材はそれぞれ割り当てられる区画が決まっており、その区画が活性化していると少女のパラメータが上昇する確率が上昇していきます。

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例えばこの画像だと、居住区画の影響でパラメータが上昇する確率は14%。とても心もとないので活性化させる施策を打って確率を上げることになりますね。

このように、少女を直接指導するのではなく、街の管理を通じてそれぞれのパラメータを育てていく……そんなゲームになっています。

おっと、忘れてはいけないのが、年末に行われる試験アビゲイルテスト。

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最後に待ち受ける試験というのがこれですね。
1年を終えると、テストとして問答を行うことに。基本的にはパラメータをしっかり上げておけばクリアできそうですが、より強力な解答が必要になることもあるでしょう。
そんな時に重要になってくるのが、記憶管理です。

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クエストの目標を達成することで得られるメモリーポイントを消費することで、より強力な解答ができるようになる、というもの。体験版ではそこまで利用することもありませんでしたが、進めていくとこれの重要性が上がっていくんだろうなと感じました。

こんな感じで1年を過ごして2年目へ……と進むのですが、今回の体験版はここまで。1年は6シーズン(ターン)で構成されているので、意外とあっという間に終わりますね。最初は説明が多いので読んでいる時間が長いかもしれませんが、2回め以降はサクサク進めることができて10分くらいで1年めをクリアできるくらいになっていました。
少し雰囲気を知りたい、くらいの人にちょうどいい体験版かなと思いますね。

感想

まだ体験版だけだとわからない部分も多く、製品版がより気になる状態になった本作。

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個人的には、人材獲得が面白い要素だと思っていて、それぞれの効果をうまく扱うことができると、街や少女の育成が一気に加速しそうに感じました。獲得直後に効果が発生するキーワード効果「到来」と「到来」を2回発生させる効果を組み合わせて強力な効果を発揮したり、強いのだけど一定ターンでほかを道連れに消えてしまう人材と一緒になって消えてくれる除去効果をもった人材でリスク回避したり、色々組み合わせを考えるのが面白そうなんですよね。

逆にアビゲイルテストは1年だけだと特別面白い要素には感じていなくて……単純なハードルでしかないといいますか。それをうまく乗り越える、みたいな感覚になるのか?みたいなところが気になっている箇所ですね。記憶管理との組み合わせが必要になるとして、目標到達のためにやらないといけない行動(クエスト)が決まってくるだけなので、なんかうまくやったぜ感が薄いんじゃないかな、みたいな気がしていて。何年も繰り返した時にどうなってくるのかが気になる要素ですね。

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あとはやっぱり世界観。
一番大きな謎は、人類が滅亡しそうになっている状況で、なぜ少女を宇宙に送り出すことが最後の希望となるのかというものですが、それ以外にも管理感の過去や審問官の所属組織と国の関係性なども謎。1シーズンの終わりに表示されるフレーバーテキストもありますが、それだけだとまだ全貌はわからず雰囲気だけという状態なので、この世界がどうなっているのかもっと知りたい欲求が強まるんですよねぇ。

さいごに

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操作面では少し気になるところもありましたが、慣れてくるとそこまで気にならないかな、というくらい。
製品版をぜひ遊んでみたいと感じられるような、「語りすぎない体験版」だったかなと思います。
BOOTHで体験版が配信されているので、気になった人は是非遊んでみてもらいたいです。製品版は今冬配信予定とのことなので、それまでに触ってみると良いと思いますよ。