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実写映画版「SAKAMOTO DAYS」が上手なアレンジのアクションしっかりな映画でした

映画『SAKAMOTO DAYS』【公式】

見てきました。映画「SAKAMOTO DAYS」。
かなり色物だと思いこんでいたのですが……まぁ色物であることは間違いないのですけども、アクションメインの映画としてしっかり面白い作品になっていてびっくりしたので、感想を残しておこうと思います。

気になる箇所はあったけど面白いのでおすすめでした。

映画「SAKAMOTO DAYS」について

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元・伝説の殺し屋として裏社会で恐れられていた男、坂本太郎。
そんな彼がある女性に恋をしたことで殺し屋を辞め、普通の生活を選ぶことになる。
結婚をし、子供が生まれ、坂本は「坂本商店」を経営しながら平和な日々を送っている。
そんな彼のもとに様々な刺客が襲いかかるが……。

週刊少年ジャンプで連載中の漫画、SAKAMOTO DAYSを原作とする実写映画です。
監督は福田雄一。
「銀魂」「斉木楠雄のΨ難」「ブラックナイトパレード」どなど、漫画原作実写映画、しかもコメディ色の強いものを得意としている監督、という感じですかね。

語るべきは主演の坂本役を演じたSnow Manの目黒蓮でしょう。
アクションのキレの良さはさすがなのですが、特殊メイクを使った脂肪フル装備の太った坂本太郎も目黒蓮が実際に演じているのだとか。
めちゃくちゃ厚い特殊メイクで重さも相当なものになるのにその状態で飛び跳ねたりもしていたようで、同じ人がアクションをするからこそ、体型が違っても同一存在である感覚が出せたのかもしれません。

ストーリー:ちょうどよい変更と気になる端折り

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原作のSAKAMOTO DAYSを読むと分かるのですが、序盤の最も盛り上がる箇所が研究所のやりとり。
登場人物の広がりを感じられることや、常に一緒にいるシンについての深堀りともなりますし、鹿島との戦闘がかなりガッツリと入るので読み応えもしっかりするお話です。
それを考えると、映画1作目の大トリとして研究所の話を持ってくるというのは理にかなっているように思いますよね。

本作では、それをもとにした逆算によって、必要なシーンとそれ以外とを分けているように感じました。
そしてそれがかなり綺麗にまとまっているとも。

シンとの出会いをやりつつ、ランドセル争奪戦、遊園地、そして研究所というように段々と話を大きくしながら進めていくのが見ていてわかりやすい構造ですよね。
懸賞金について知るタイミングを組み込むために、ランドセルのところに南雲登場を合わせたり、遊園地でも見ることになるシュガーちゃんを先にランドセルで見せておくことで飲み込みやすくする流れも見事。
わかりやすいステップアップでの進行となっていて、原作の流れを覚えていなくてもかなりスムーズかつノイズなくするすると見ることができる良い構成だったように感じましたね。

ちなみにその後原作を読み直したのですが、やっぱり概ね話としては大きな変化はなく、4巻途中の研究所編まで改変しつつも綺麗に繋いで話を進めているので改めて個人的にかなり高評価になりましたね。

とはいえ全く手放しで良かったというわけではありません。
特に気になるのはルーや平助の扱いの部分。
ルーは最初からいる設定に変更し、平助についてもしっかり触れることはないというのはやはり気になりますよね。
ルーは遊園地の話、平助は研究所で活躍するので必要……だけど描く時間がないからいるのが当然かのように特に触れない、という感じなので「何者なのかわからない」という意見もあるんじゃないでしょうか。

まぁ続編に繋ぐような雰囲気もあったので、次作以降で描かれるのかもしれませんけどね。

アクション:密度の高いアクションシーンと気になる音使い

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本作の最も良かったところはアクションシーンでしょう。
冒頭の戦闘シーンはメリハリが効いていることもあって近年の韓国系のアクション感も漂っているように思えましたしね。

当然ワイヤーも使っているのですが、俳優が思ったよりジャンプできるよう仕上げてきたからトランポリンだけにした、みたいなシーンもあったようなので、アクションシーンへの思い入れは全員かなりのもののよう。
坂本役の目黒蓮もシン役の高橋文哉もルー役の横田真悠もアクションへの取り組みの本気度合いがかなり高かったみたいなんですよね。
アクションシーンが多いのですが、それをCGやアクションスタント、ワイヤーでのそれっぽい映像で済ませなかったのが功を奏したのか、全体的にキレの良いアクションが多く、濃厚なアクション映画として楽しむことができたように感じました。

ただ、気になるのが演出面。特に音。
日本のコメディ映画あるあるの止め絵や効果音が多用されていることで、カッコいいアクションシーンにもコメディ色が乗ってしまうような印象に。
もちろん原作のコメディ&バトルの雰囲気を考えるとナシではないのだと思いますが、カッコいい戦闘だからこそもったいないような、そんな気持ちになってしまったんですよね……。

嫌いじゃないけどアクションが良かったからこそ、もっとアクションをカッコよく見せてほしい!
そんなことを思ってしまうアクションシーンでした。

さいごに

映画『SAKAMOTO DAYS』【公式】

ストーリーは原作を上手く編集したものになっていて、アクションシーンは見応えがあって、良い映画だったと思います。
もちろん、いくつかのエピソードが無くなっているので悲しむ人はいるかもしれませんが。ナカセ巡査とか出ないしね。
あと原作よりも葵が怖いのですが、演出的にはすごいちょうどよいのでまぁ良いか。

編集といえばストーリーについての項でも触れたのですが、ルーや平助との出会いについては語られていないんだよなぁというのが気になっていたりして。
研究所の話の後がルーの両親のところのマフィアの話だったりもするので、次作があるとしたらその話になるのかも?
その場合はやっぱり、最初はルーとの出会いの話を回想的にやってしまって、その上で陸 無糖との遭遇、カジノバトル……みたいな流れになるとか?

そんなことを考えたくなるくらいにはちゃんと楽しめる映画でした。
思ったよりも良かったので、漫画原作というだけで見送っている人も是非見てみてもらいたい1作です。