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ゲームレビュー:Remnant:From the Ashes 死んで覚えてボスを倒す!銃で戦う高難易度アクション

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こんにちは。譲治です。
今回は日本語版が最近発売された『レムナント:フロム・ジ・アッシュ』をクリアしたので、その感想を書いていきたいと思います。

一筋縄ではいかないボス戦。
それを何度か死にながら攻略していく体験はやっぱり面白く、それ故に気になった箇所もあったりして……。
そのあたりを色々書いていきたいなと思っています。

レムナント:フロム・ジ・アッシュってどんなゲーム?

「ソウルライク」という言葉を聞いたことはあるでしょうか?
フロムソフトウェアの『Demon's Souls』や『DARK SOULS』などがきっかけとなって世界的に広がった言葉で、DARK SOULSのように難しく、死んで覚えるタイプのアクションゲームがそのように呼ばれることが多かったりします。
有名なものだと『仁王』や『The Surge』、『Salt and Sanctualy』などがありますし、それ以外にも様々なゲームがこの「ソウルライク」というフレーズを説明文に載せてゲーム紹介をしていたりします。

レムナント:フロム・ジ・アッシュも同じく、「ソウルライク」と評されることが多いゲームです。
現実とファンタジーの入り混じったような世界で、シビアなアクションをしながら、篝火のようなチェックポイントでの一休みを挟んで、先へ先へと進んでいく。
死んでしまうと、その直前のチェックポイントまで戻され、またやり直し。
こういった部分はダークソウルなどとも近いものが確かにありますよね。
ただ、レムナントではこれを銃を中心とした戦闘によって行うという点で、他のソウルライクとはまた少し違った遊び心地を提供してくれているのです。


【Remnant:From the Ashes】PS4日本語吹き替え版発売決定PV

ただ、実際にやってみると少し違うなと感じると思うんですよね。
ソウル系の雰囲気というか、オマージュを入れつつも、別のゲームになっている……。
銃撃戦がメインだからというわけではなく、敵の配置がランダムだったり、突然エリートエネミーが出てきたりという部分から、道中もパズリックなことをやらせるのではなく上手くアクションで凌いでねというような雰囲気があり、ある種『Left 4 Dead』を遊んでいるような感覚に近いものがあるんじゃないかなと思ったんですよ。

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死にゲーではありますが、道中は覚えていくよりは対応力を高めていくような形式なので武器の強化や自身の強化がとても重要。
防具を強化するだけで死ににくくなりますし、武器を強化することで敵をいち早く処理することができるようになります。
死んでもロスが無いこともあり、死んで強化して死んで強化してを繰り返すうちに先へ進めるようになるんじゃないでしょうか。

 

アクションの面でいうと、ダークソウルなどよりも基本的には間合いは遠くなっています。
銃撃戦がメインなので当然ですよね。
ただ、戦いやすい場所で戦うために引きつけるような戦術は有効ですし、敵の近接攻撃のタイミングを見計らってローリング回避するようなシーンも多々あります。
まぁそこまで近寄られてしまうと死が明らかに近づいている状態なので、いかにして間合いを保つかを考えるゲームと言えるでしょう。

 

また、装備する武器、武器につけるMod、パッシブスキルが付与できるトレイトなどを駆使してキャラクターをビルドしていく面白さもあります。

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武器はハンドガンと呼ばれるサブ武器とロングガンと呼ばれるメイン武器、更に近接武器があるので3種類の武器を扱うことができます。
武器ごとに特徴が異なるのですが、そこにModと呼ばれる特殊な装備をつけることで、武器自信に特殊スキルを付与することができるんですよね。
装備している武器ごとに使用できるアクティブスキルのような感じで、それだけでも戦い方を考える面白さが足されていると思います。
更にトレイトと呼ばれるスキルポイントのようなものもあり、これはレベルのようなものが上がるたびに1つずつ上昇させることが可能です。
武器を変えることで戦い方が変わり、Modによってアクティブスキルが変わり、トレイトを強化することでパッシブスキルが変わっていく。
これによって自分の思い描くキャラクターを作り上げるのが、レムナントにおけるキャラクタービルドの面白さと言えるでしょう。

 

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ルートと呼ばれる樹のようなパーツを持った敵をメインとして、地球以外の領域の生命体を倒しながら進んでいくレムナント:フロム・ジ・アッシュ。
敵のデザインが特徴的ということもあり、この見た目を好きになる人もいるんじゃないでしょうか。

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シンジと呼ばれるボスの登場シーンを見たときは「コンスタンティン」を思い出したりしていました。
なんというか、色味が似てる気がするんですよね。

現在はPC(Steam・Epic)・PS4・Xboxの4ハードで発売されており、PS4版は日本語化もされています。
1人で黙々とやるのも良いのですが、友人とわいわい遊ぶのが面白いゲームだと思いますので、遊びやすいものを選ぶのが良いんじゃないでしょうか?

クリアまでは15時間程度でしたが、会うことのできなかったボスもいるので、ダンジョンのリセットや別難易度を選択して全てのボスを倒そうとするともう少しかかるんじゃないかなと思います。

 

ボス戦の面白さ

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個人的にはボス戦が結構面白く、試行錯誤を楽しむことができたと思っています。
特に序盤のボスですね。
自分の装備が整っていないこともあり、その中でどのように戦うかを考えさせられることが多かったように感じています。

ボスの行動がとても多いというわけではないので、ボリューム不足を感じる人もいるとは思います。
ただ、多くないからこそ行動パターンを把握しやすく、次はこうしように繋げやすいのもまた事実。
それを上手く乗り越えることができると、とても嬉しいんですよね。

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一部のボスに限ったことではないのですが、遠距離攻撃&近距離攻撃(または範囲攻撃)を織り交ぜながら攻撃してくるのが基本的な行動です。
そこにボス独自のタイミングで雑魚敵を召喚してくるのが厄介なんですよね。

この雑魚への対処をしつつ、敵の攻撃を把握して、こちらが攻撃できるタイミングを覚えていく。

それだけか?と言われるとそれだけなんですが、ボスごとに異なるステージで攻略法を探っていくのは、やはり発見の面白さに繋がっていて、覚えさせるという点ではかなりいい塩梅だと感じました。

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特にイクシリスは一番印象に残っているのと、面白かったと感じていて、今まで色々やってきたし、これくらいできるようになったよね?と言わんばかりの戦闘になるんですよね。

そもそも戦闘範囲が狭く、細い橋の上で落ちたら即死亡。
敵の攻撃は近接2パターンと遠距離ホーミングが基本なんですが、近接攻撃を回避して落ちてしまわないように気をつけながら、ホーミングにも注意を割く必要があります。
ただし、ホーミング弾は攻撃によって破壊することができるため、余裕を作るためにも弾自体を攻撃して破壊しておくべき、という立ち回りのコツが存在します。

また、しばらく攻撃を行っていると、突然2匹目が登場。
橋の両側に同じボスが居る状態になってしまいます。
「1匹だと思った?残念!2匹でしたー!」とプレイヤーを嘲笑うが如く迫ってくるボス……ではあるのですが、攻撃タイミングはわざとずらされていたりして、難易度は上がるけど無理ではない(たまに無理)ようになっているんですよね。
片方が当たると突き落とされるようなビーム攻撃をしてくる時なんかはうまいことタイミングを見て位置を変えつつ、もう片方の攻撃を視認して回避するような複数の状況を同時に処理することが求められますし、やることが一気に増えつつもできないことはないというラインを遷移し続けます。

「他のボス・敵でもやったこと」を全部まとめて詰め込んだボスがこのイクシリスで、個人的にはレムナントで一番おもしろいボス戦だと思っているんですよね。

 

他に辛かったけど面白かったボスは「ジ アンクリーンワン」とかですかね。
急にブッチャーみたいなやつに殴りつけられてなにこれ!みたいなひりつきが面白かったですし、上で画像を載せた「エント」は初めてボコボコにされてどうしたら良いかわからなくなったボスですし、やっぱり難しいボスは倒した感動も相まっていい思い出になっているように思いますね。

 

ラスボスの微妙さ

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同じボスですし、苦労したボスでもあるのですが、ラスボスはとても微妙でした。
他のボスが比較的面白かっただけに、これが辛かった……。

ドリーマーという第1形態は動きが比較的わかりやすく、そこまで難しくないのですが、倒すとナイトメアという第2形態になって本格的な戦闘が開始。
されると思いきや、そこからが苦行なんですよね。

敵の攻撃は単調でかわしやすい。
こちらの攻撃はダメージにならない(10ダメージ程度)。
突然異空間へワープさせられるも、見えるところにあるゲートに入れば抜け出せる。
抜け出した後はダメージアップ(1000ダメージ程度)。

それでもダメージが増加して一気に倒しやすくなるっちゃなるのですが、実際は異空間で湧いた雑魚を倒すとプレイヤーにバフが付与されて、その状態だともっとダメージを与えることが可能という全くわかりようのないギミックがあるんですよね。
これをして、さらにボス前面を破壊すると上の画像のように20万ダメージ近く与えることができるという……。
どうやったらわかるんですかね?と言いたくなる仕組み。

最後のボスでこれなので、正直少し気持ちが下がってしまいます。
クリア後の感想が「面白かった」から「しんどかった」に変わってしまいかねません。

こいつがもっと面白ければなぁ。

 

さいごに

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色々書きましたが、全編通して面白いタイトルだったことは間違いありません。
4つのエリアで雰囲気が変わり、敵の行動も変わり、と飽きずに遊ぶことができましたし、それらを覚えて対応力を上げていくのが面白いゲームだったと思います。

ただ、書いたようなラスボスや、ストーリーが全くわからなかったことが悔やまれます。
ストーリーに関しては内容がわかりにくいというのもありますが、テキストが一瞬で流れてしまう不具合もあって重要な箇所が分からなかったんですよね……。
もう少し話に入り込めると、面白いと感じるところまで早く到達できるんじゃないかなと思いますね。

 

最後に好きなキャラクターを紹介して終わろうと思います。

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まずは不死の王。
登場シーンやその後の立ち姿がかっこよくで大好きなキャラクター。
ただ、不死だけど死にます。
戦闘になっちゃったらそりゃ仕方ないですよね……。

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本当にかっこいいので、この種族の話だけでもちゃんと知りたい……。

 

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あとはパンのリーダーですね。
ナヴンっていうんですが、声が綺麗で好き。
もともと女王につかえていた近衛兵らしいのですが、今では反乱軍のリーダーとなっているキャラクターです。

全体的にクリーチャー&仮面のキャラクターが多いので、そのようなキャラクターが好きな人にとってハマるキャラクターが見つかるかもしれませんね。