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ゲームレビュー:プレデター ハンティンググラウンド トライアル 人間とプレデターが戦う新進気鋭の非対称対戦

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こんにちは。譲治です。
以前より情報が出ていた『Predator Hunting Grounds』のトライアル版が配信されていたので、遊んでみました。
今回はPC(Epic)版とPS4版両方でプレイしたので画像は両方混ざってます。

プレデター ハンティンググラウンドってどんなゲーム?


『Predator: Hunting Grounds』 Trial Weekend

『デッドバイデイライト』や『第五人格』のようなゲームをご存知でしょうか?
これらのゲームは2チームに分かれて戦う対戦ゲームなのですが、片方は1人、もう片方は4人、というように人数比率が非対称になっていることから非対称対戦と呼ばれたりもします。
この手のゲームだと『Evolve』ってのがあったんですけど、本作はシューターという点でそれに近いかもしれませんね。


『EVOLVE』ローンチトレーラー

プレデターは1対4の対戦で、1人がプレデター、4人が人間(ファイアチーム)として島に降り立ちます。
ファイアチーム側はプレデターがいるとは知らずに、島にいるゲリラを倒し証拠品を持ち帰ったり、データを破壊したりといった工作活動をするのが目標となります。
ゲリラはNPCなのですが、プレイヤーをがしがしと攻撃してくるため、しっかりと倒す必要があります。
ファイアチーム側がゲリラと戦い、ミッションの達成を目指しているところにプレデターが飛び込んでいってファイアチームを皆殺しにする、というのがこのゲームの流れ。
PvPというよりはPvPvEと言えそうな構図ですね。

 

ファイアチームサイド

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人間であるファイアチーム側はFPS視点の戦闘となります。
上でも書いた通り、ステージごとのミッションを達成することが目標となります。
NPCであるゲリラが出現するため、ファイアチーム側はプレデター以外とも戦闘を行わなければならず、常にプレデターを追うわけにはいきません。
そのため、常にプレデターの存在を意識しながらも別の目標を目指す必要があり、常に緊張感に襲われます。
デッドバイデイライトなどの修理に近いアクションではありますが、探しものや拠点防衛といったミッションと同時に戦闘も行う必要がある、というのがミソですよね。
大きな脅威と同時に、更に複数のことを意識させることで、大きな脅威の方を忘れそうになる……。
このユーザーへの過負荷が緊張シーンを作り上げているのだと思います。
動くことが出来ず周囲の様子を伺いながらQTE的に操作を行う静的な緊張シーンとは異なりますが、プレデターのことを意識しながらも戦闘と捜索を並行して行わせることで動的な緊張シーンが作り上げられていると言えるでしょう。

ここに弾薬などのアイテム不足が乗っかってくることで、難易度の高さにつながってくるわけです。
実際に遊んでいて、弾薬不足でもうどうにもならない……ということもありました。
一度弾切れを経験すると、無駄撃ちができなくなって、心理的な負荷が高まるんですよね……。

このようにうまく緊張を作り出すことが出来ている『プレデター』ですが、ファイアチーム側でプレイしているときにどうしても気になってしまう箇所があります。

それは操作の違和感です。
最近の遊びやすいシューターに慣れている人間が遊ぶと、その遊びにくさにどうしても違和を感じると思います。
リコイルが全くないなどの遊びやすい方向へ振ったことによる違和感もありますが、それよりも操作や動作のもどかしさ、気持ち悪さが気になるんですよね。
遊べないわけでは全くないのですが、細かい移動のひっかかりが積み重なっていき、慣れるまではストレスを感じると思います。

この点は今後のアップデートで簡単に修正できるような箇所ではないため、リリース時にも同じような状況なんじゃないでしょうか。
全く悪いわけではないんですけど……。
運営が長く続くのであれば、その中で修正が入ることはあるかもしれませんね。

プレデターサイド

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プレデターサイドではTPS視点でプレデターを操作し、ファイアチームを全滅させることが目標になります。
プレデターは木の上を走り回ったり、光学迷彩で姿を隠して近づいたり、サーマルセンサーで位置を把握したりすることができるんですが、慣れるまでは操作が難しく感じました。
ですが、慣れることができれば、森の中を自由に飛び回って人間を狩って回ることができるようになりそうに思いますね。 

プレデターはかなり体力が高いのですが、気を抜くと一気に削られてしまうことがあります。
倒したプレイヤーの頭蓋骨を抜き取るフィニッシュムーブを行っている間に蜂の巣にされてしまうこともあるので、目の前のキルよりも周囲に気を配って立ち回る必要がありますね。

ダメージを受けた際は森の中にいるイノシシを狩って食べることで回復することができます。
ただし地上に降りる必要があるので、ここもタイミングを間違えると狙われる隙きになりかねません。

プレデターは強いのですが、その分隙きとなる行動が多い。
そんな印象を受けました。

ただ、今回遊んだ際はそもそも不具合で木から落下したり、変なところにはまってしまったり、操作が終了しなかったりして思うように遊べなかったので強いハンターにはなれませんでしたね……。
最後に自爆でファイアチームを全滅させたので、なんとか勝利?しましたが……もやもやする終わり方になってしまいました。

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しかもPS4でプレデターを選んでマッチングをしたのですが、なんどやってもファイアチームに回されるという。
思ったよりプレデターで遊べなかったのがかなり心残りです。

 

カスタマイズ要素

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ファイアチーム、プレデターともにカスタマイズを行うことで、より強く、特徴的な立ち回りができるようになっていました。
繰り返しプレイすることで、武器などのレベルがあがって開放されるものもあるため、何度も遊ぶモチベーションにはなりますね。
武器以外にもスキルやツールをセットする項目があり、そちらもレベルアップで選択できるものが増えていくようになっています。
スタミナを強化したり、持っていけるアイテム量を増やすことが出来たりと、遊びに幅を生むことができそうでした。

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武器にはスキンもあり、自分好みの見た目にすることができます。
まだ開放できないものも多かったのですが、武器の見た目が変わると気分も変わりますよね。

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クラスの概念もありました。
開放できなかったので操作感、プレイ感がどのように変わるのかはわかりませんでしたが、カスタマイズ要素が多いと考える楽しさが増えるのでいいですよね。

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プレデター側もギアやスキンを変更することができるようになっています。

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このゲームにもルートボックスがあり、その中から様々なカスタマイズアイテムが出てくるようになっています。
全体的にカスタマイズ要素が多く、それらをしっかり開放してからが本番となりそうな雰囲気を感じました。

さいごに

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 ゲームとしてはかなり面白いと感じる本作。
惜しいと感じる部分も多々ありますが、製品版やその後のアップデートでより良くなっていくんじゃないかと思います。

グラフィックについて批判するようなコメントも見たことがありますが、確かにそこまでグラフィックがいいかと言われるとそうではないんですよね。
日中という明るい環境が粗をはっきりと見えるようにしてしまっているようにも感じたので、この点も惜しいなぁという部分かもしれません。
ただ、ゲーム体験としてはかなり面白いので気にせず遊んでみてもいいと思います。

気になる箇所は多々ありますし、今後のことを考えるとバランス面でも苦労しそうな気もします。
ですが、非対称対戦の面白さを知りたい人で、新しいタイトルを探している人にはちょうどいいと思うんですよね。
期待を込めて、という部分もありますが、かくれんぼ系とはまた違った対戦として、楽しむことができるんじゃないかと思いました。

【PS4】Predator: Hunting Grounds 【CEROレーティング「Z」】

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