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ゲームレビュー:モンスターハンターワイルズ 現時点では物足りなさを感じるストーリー重視の最新作

こんにちは。譲治です。
3月は忙しかったのもありますが、久々にインフルエンザに罹ってしまいまして。
ブログも少し抑えめになってしまいました。
ゲーム自体はそこそこ遊んでいますし、書けるものもあるのですが……。

というわけで、今回は『モンスターハンターワイルズ』の感想を書いていこうと思います。
とりあえずストーリーもクリアしたし、サブクエストも全部終わったっぽいので感想書いても良いでしょう。良いですよね?

モンスターハンターワイルズとは?

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有名すぎて改めて説明するまでも無いと思いますが、簡単に説明していきますね。

『モンスターハンターワイルズ』は2025年2月28日にカプコンより発売されたゲームです。
ハンティングアクションの土台を作り上げたモンスターハンターシリーズの最新作で、PS5・Xbox X/S・Steamなどのプラットフォームでプレイすることが可能

『モンスターハンターライズ』というよりは『モンスターハンターワールド』の流れを組んでいるような印象で、様々な地形をハイエンドなグラフィックで楽しむゲームとなっています。

物語は禁足地と呼ばれる人の立ち入れない場所で、調査隊が人を発見したことをきっかけとして動き始めます。
発見された少年・ナタを故郷へ返すと同時に、人が住んでいないとされていた禁足地の調査を行うために、改めてハンターたちは調査に乗り込むことになる……。

という感じで、禁足地(人はいない(人はいる))に送り込まれた調査団の一員となって、この地の調査・探索をすることになります。

そんなストーリーのクリアまでであれば30~35時間程度
早い人であればもっと短い時間で終わらせることもできてしまうかも、というくらいのボリューム感でした。

良かったところ

これまでのシリーズと比較して、最も異なるのはストーリーとその展開の仕方だと言えるんじゃないでしょうか?
過去の作品ではストーリーはそこまで強固なものではなく、クエストを進めると少しだけ味わえるものというくらいの位置づけだったように思います。
そもそもモンスターをハントするのが目的なので、ストーリーなんておまけだぜ!くらいの温度感と言いますか……。

そんな過去作とは変わって、今作では環境調査として実地へ移動してからカットシーンが始まり、物語の流れで狩りが始まる、というな展開が多用され、物語をゲームに組み込もうという意気込みを感じます。

またストーリー自体もなかなか良い話なんですよね。

発見された少年ナタの変化と成長、そして自由と変化
自分がどのように生きていくのか自分で選ぶ、という話はかなり好み。
ナタくんが今後どのように成長していくのか楽しみになりますよね。

微妙だったところ

まず最初に言いたいのは「クリア後のやりこみ要素の不足」について。

最初の方に書いた通り、30時間ほどプレイすればストーリーをクリアすることができてしまいます。
今までのモンハンであれば、村クエクリア = チュートリアル終了、であり、ここからが本番となっていたように思います。
ただ本作では、この先でやることがあまり無いんですよね……。

いや、アーティア武器の厳選があるじゃないかとか、歴戦個体を倒せばいいじゃないかとか、言いたい人はいると思います……思いますが、アーティア武器を使って倒したいと思えるような強力なモンスターがいないし、歴戦個体も結局は戦ったことあるモンスターなので正直そこまで魅力に感じないんですよ。
今後来るであろうアプデに向けて淡々とハンターランクを上げる……というのも正直魅力を感じにくい。
ちゃんとしたストーリーのあるゲームになったら、ストーリーといっしょにやることも終わっちゃった、みたいな感じ。
ストーリーを否定する気はまったくなく、単純にやり込むための要素が不足してるんじゃないの?というのが微妙だと感じているポイントですね。

 

もう一つ気になったのは「マルチプレイ機能の不便さ」について。
リンクパーティや環境リンクなどを使用して友人と一緒にプレイしていたのですが、本当に面倒くさい……。
ストーリーを進めるのに毎回環境リンクが切れるし、クエストの受注はできないから環境リンクを切らないと行けないし、でも環境リンクしてないと相手が見えないし……。
クエストには入れるのですが、以前のように仲間との一体感を感じにくいといいますか。
なんだか少しだけ距離が遠いような感覚になるんですよね。

過去作品のような「集会所に集まってワイワイする感覚」が好きだったユーザーには、この煩わしさや別々に遊んでいるような寂しさがイマイチに感じられてしまいそうです。(少なくとも私はそう感じました……)

 

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……と、気になる箇所を書きましたが、春の無料アップデートとして、いくつかの要素が公開されており、その中で新しいモンスターや「大集会所」などの要素が発表されていました。
歴戦王を倒すのがかなり大きな目標で、目新しさとしてタマミツネ、フレンドといっしょに遊ぶ感は大集会所で担保され、イベントもあるから長く遊べる……みたいな感じなんですかね?

気になっている箇所がこれで緩和・解消されるのであれば良いなぁと期待しておきましょうか。

 

あ、そういえば簡易テントが壊れる要素っていります?
壊された後直るまで待つだけだし、なんのための要素かわからないんですよね……。
リアリティのためだけな気がするし、ゲームとして面白くなっているわけでもないので、無くしていいような気がします。

さいごに

良くも悪くも「ストーリーをしっかり作ろうとしたモンハン」だったように思います。
今までとは異なる体験が提供され、過去シリーズからの進化を感じるものでした。

ただその影響もあってか、やりこみ要素にまでは手が回らず、というような状態で世に出てしまったのかなと。
プレイフィールはとても良いですし、ゲームとしては遊びやすく面白いモンハンだと思っているので、今後のアップデートでコンテンツが追加され、やりごたえがしっかり追加されると良いなと思っています。

というか、あれでしょ。
アイスボーンみたいな超大型拡張コンテンツが来てからが本番でしょ。

くらいの気持ちでゆっくり待っておきますね。

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