
2025年7月11日。
突如映画『キングダム』の新作が発表されました。
2026年の夏に公開されるとのことで、これから様々な情報が出ることになるのでしょう。
76巻のあとがきで原作者である原泰久が映画について触れたりもしそうですしね。
過去作についても見たあとの感想を書き、そして今後の流れを好き勝手に予想し……としてきたこのブログ。
当然キングダム5作目の予想をしてみようと思います。
ちなみに今回は2案予想してみました。
もちろん根拠のない与太話。
私の妄想を書き連ねたメモ帳みたいなものですが、一緒に妄想膨らませて遊んでくれると嬉しいです。
あ、映画の予想自体は勝手な想像ですが、作品自体のネタバレは結構出てくるのでご注意ください。
予想① 前作の流れからの予想
前作、『キングダム 大将軍の帰還』は秦と趙の戦いの終盤が描かれる映画でした。
王騎と龐煖の戦い、そして王騎からの遺志を受け継ぐ流れ。
個人的にはここまでが「王騎編」といえる範囲だと思っていて、それがきれいに描かれた1作になっていたと感じています。
原作でいうと16巻まで。
大将軍というものの見ている景色の一端に触れることで、信が一つ大きくなった話だと言えるかなと思います。
そうするとこの先は李牧との戦いを描いていく「李牧編」と言えるかも。
山陽の戦いでは、特に信と輪虎の戦いが強く描かれていて、その中で信が「王騎将軍から矛とその遺志を受け継いだ男」と名乗りをあげますし、三大天である廉頗とのやり取りでかつての秦六将、趙三大天を超えるためには「中華統一」が必要だという話があったりで、ここまでの流れをガッツリ活かす場所が多いんですよね。
なので、順当に考えると、次は山陽の戦いが描かれることになるんじゃないでしょうか?
ただ、長いので『キングダム5』『キングダム6』というように2作品になるかもしれませんね。
そんな想像をもとに考えてみると……
キングダム5 山陽の戦い・前編
上でも書いたように山陽の戦いは王騎の遺志を継いだ男として信が名乗りを上げ、輪虎という強敵との戦いを繰り広げる戦が描かれます。
また、共に切磋琢磨する同年代の有望株、王賁と蒙恬の登場や蒙驁の副将として登場する王翦・桓騎の異様さなど、新しい登場人物も。
今後の展開のための準備としての役割も強い戦いです。
また、裏では後宮勢力とのやり取りや呂不韋陣営との戦いが始まるなど、内政面での重要な要素も存在します。
ただ、このあたりは今後どこまでやるのかにかなり影響を受けそう……。
というのも、この「李牧編」のあとの「呂不韋編」に関わってくる要素だから。
最終的に呂不韋とのやり取りまで映像化を目指しているのであれば、触れないわけにはいかないのですが、先がないのであればやってもあまり意味がわからないお話になってしまうジレンマ……ですが、ここまで映像化を進めていることを考えて、何かしらやると予想しておきましょう。
となると……李牧が秦を来訪するという17巻の展開から始まる、というのはどうでしょうか。
これによって秦趙同盟が結ばれ、一時的な休戦状態となり、秦は魏を攻める手筈を整え始めることになります。
王賁や蒙恬との邂逅については、多少端折られそうな気配……。
山陽の戦いへとつながる戦の中で出会いが描かれるくらいかもしれませんね。
明るめのシーンからの流れで、輪虎が千人将などを殺害して回るようなシーンも入ってくるかも。
これによって信が臨時の千人将へ繰り上げられ、大きな戦いに組み込まれていくことになります。
そして蒙恬の策と輪虎との戦い、遺志を継ぐ者としての名乗りなどなど、アツいシーンが描かれつつ、決着まではつかずに5作目は終わっていく……みたいな感じでどうでしょうか?
キングダム6 山陽の戦い・後編
そして続く『キングダム6』で山陽の戦いが決着へと進んでいきます。
5作目であまり描かれていない桓騎・王翦の活躍に触れたいところですが、信の動向から大きくハズレるシーンは今まで描かれていないので、どうなんだろうな……というところ。
あるとしたら、総大将の白亀西を下し、本陣を落とすところとか……?
それでいうと、基本は輪虎との決着が話の中心となるような気がしますね。
信が強敵を打ち倒すのが、キングダムにおける山陽の戦いの重要ポイントの1つですし。
あと大事なのは最後の廉頗と信のやり取り。
秦六将と趙三大天の時代は伝説となってしまい、ただ大将軍になるだけでは超えられない……だから中華統一によって伝説を超えなければならない、という話です。
ここが信と政の目的が重なるタイミングなのでかなり重要なんですよね。
これを踏まえて考えると、前回やれなかった内政系の話を最初にやりつつ、蒙驁と廉頗の戦いへと進んでいき、その後信と輪虎の最終決戦、というのがメインの流れですかね。
途中で羌瘣が「この戦いが終わったら飛信隊を出ていく」という話もやったりしそう。
その後、廉頗と蒙驁の対決からの、信と廉頗とのやり取りに繋がっていく、というのが良いのかなと。
廉頗の矛を受け、そして王騎の最後を語るシーン。
『キングダム 大将軍の帰還』の流れを考えると、ここが大事になってくるんじゃないかなと思いますね。
そして和睦宣言と中華統一の話で戦は終了。
最後はスタッフロールのあと論功行賞と政との話、同じ中華統一が目標となった二人を映しておしまい……みたいな感じですかね。
予想② 最新トレーラーやビジュアルからの予想
7/11に公開されたスーパーティザーを見てみたところ、見逃せない情報がちらほら……。
これを無視して予想するのは良くないよね、ということで、ちゃんと見ながら考えていきます。

まずはティザーのサムネイルにもなっている甲冑。
途中のシーンでも甲冑を着て馬に乗って戦場をかけるシーンや、背後に言える淵さんらしき人物とともに舞台へ号令をかけるようなシーンも。
原作で信が甲冑を身につけるのは23巻。
これは、山陽での戦いの結果を受けて正式な千人将となった後なんですよね。
こんな感じの装いに変わるのですが、ティザーで身につけているものと同じように見えます。
また、セットで背後に飛信隊の旗がわかりやすく描かれていることからも、千人将になった後だと考えるのが良いのかもしれません。
ちなみに、プロデューサーメッセージにも「初めて鎧をまとい」という記載がありました。

また、「大きく成長した信」という話もあるので、少し時間が経過した後とも考えられるかもしれません。
となるとやっぱり、山陽の戦いを経た後になるのかも……?

次に気になるのは矛。
ただ、ティザーで映されているのは王騎のものでしょう。
メインビジュアルでも剣を持っていますし、まだ剣のままのはず。
ちなみに原作だと合従軍の話が終わったあとの35巻から矛を使い始めるんですよね。
千人将から更に三千人将へと昇格した信が、王騎の矛を使うための準備として矛をメイン武器に切り替え始める……という流れ。
大将軍に向けてちゃくちゃくと進んでいることが伝わってきますよね。
ただ、そこまで一気に話が飛ぶとは思えないので、今回は最初のほうで矛の「重み」を感じるためのシーンとして描かれるくらいなのかなと。

最後にもう1つ、キャストについて。
当然まだ公開されている情報が少ないのでなんとも言えませんが、それにしても描かれている人物が少ないような……。
序盤に政が出ているのと最後の方に淵さんが映っていますが、それ以外は信だけ。
出演者情報には山崎賢人と吉沢亮しか載っていません。
羌瘣が出てないってことは、やっぱり山陽での戦いが終わって飛信隊を抜けたタイミングとも考えられそう……。
まぁ情報が公開されてないだけ、という可能性もかなりありますけどね。
というわけで、ここまでの情報をもとに勝手に妄想をしてみると……
キングダム5 合従軍・前編
信が正式な千人将となり、羌瘣は一時的に飛信隊を離脱。
軍師が抜けたこともあり敗戦を繰り返す飛信隊のもとに、河了貂が……!という展開から始まるのかなという気がしています。
過去作で「なにか自分でもできることを」という気持ちから軍師の道へと進み始めた河了貂の話がここで回収されるのは結構良い展開だと思うので。
その流れから李牧の暗躍に気が付き、なにかしている雰囲気を察知。
段々と大きな戦へと繋がっていきます。
そしてメインで描かれるのは合従軍となった秦以外の6カ国が秦へと攻め込んでくる戦でしょう。
かなり長い巻数をかけて描かれている話なので、前後編に分かれると思われます。
となると、函谷関の戦いが前半、そして蕞の防衛戦が後編でしょう。
函谷関の戦いだけを見ると、蒙武対汗明が見どころなんですが、予想①でも少し書いた通り映画では信を中心に話が描かることが多くなります。
そのため、麃公 vs 龐煖が最大の見せ場になるのかもしれません。
王騎からの矛に続いて、麃公からは盾を。
更に「火を絶やすでないぞォ」という言葉も受け取る信。
仇討ちに行こうとするも止められ、李牧を止めるために走ることになり、それがまた信が大将軍となるための糧となる……という展開が見えてきそうです。
麃公といえば、2作目である『キングダム 遥かなる大地へ』でも登場したキャラクター。
将軍としてのあり方を感じるきっかけの1つでもあるので、信の中でかなり重要な人物でもあります。
河了貂に続いて麃公にも触れることで、過去作との繋がりを強くする、というのもあるかもしれませんね。
そんなわけで、『キングダム5』では合従軍の起こりと函谷関の戦いが描かれるという予想です。
開戦のシーンと万極戦、そして龐煖との戦いが描かれ、麃公とのやり取りにも触れられる……というのが、信を中心とした映画としてわかりやすくなりそうな気がします。
キングダム6 合従軍・後編
合従軍編の後半は蕞の防衛戦です。
政が咸陽から出て蕞に向かうところから始まる……とすると、昌平君の呂不韋からの離反が序盤に入ってきそう。
成蟜と政の話なども重要な話なんですがどうだろうか……。
成蟜といえば1作目『キングダム』の黒幕として、政にボコボコに殴られたシーンが深く記憶に刻まれているかと思います。
ここまでの予想で触れた考え方をもとにすると、「過去作の登場人物が出てきそう」なんですよね……。
となると、成蟜が登場というのもわかる……わかるのですが、その場合は『キングダム5』の途中で、「久しぶりだな 成蟜」のシーンをやらないといけないですよね。
政側の話がプロローグ的に始まると考えると、本編の最初はボロボロになった信の隊が蕞に到達し、そこで政に迎え入れられるところからになりそうです。
麃公という精神的な支柱を失って憔悴していた信たちが復活し、政の檄によって蕞の民が立ち上がり、民兵となって李牧たちを迎え撃つことに。
終盤には楊端和が登場。
民兵が限界を迎え、ついに蕞への侵入を許してしまった……というところで山の民が登場し、形勢が建て直されていきます。
その後、龐煖と信の一騎打ちで龐煖に深手を追わせて合従軍編が終わりにむかっていく流れ。
論功行賞はエピローグというかエンドクレジットです。
信が千人将から三千人将へと昇格。
羌瘣が副長の座に戻ってきて……という感じで終わりですかね。
さいごに
久々に勝手にあれこれ予想(妄想)をしてみました。
2案書きましたが、ティザーなどをもとにすると予想②の方が合ってそうな気がしています。
ただ合従軍の話もそれはそれで結構長いので、ドラマとかでやってほしいという気持ちになりますね……。
あと、合従軍の後も映画が続くのであれば、この先は「呂不韋編」。
つまり、丞相との政争に打ち勝つことで、政が正しく王として立ち、まずは秦という国が統一されるお話です。
政の母である太后や嫪毐、後宮側の勢力の話もかなり強く絡んでくるので、どこまでやるのか……? というのが気になるところ。
最後までやると山崎賢人が40歳くらいになりそうなんですが……みたいな。
まぁ全部妄想ですし、これから公開される情報を楽しみにして待ちましょう。
今までのシリーズもかっこいいアクションが見られて、しっかり作られた映画だったので、新作にも期待して待ってます!







