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ゲームレビュー:It Takes Two 様々なパズルと細かなネタが怒涛の勢いで迫ってくる協力必須のアクションアドベンチャー

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こんにちは。譲治です。
今回は協力が必須なアクションアドベンチャーゲームである『It Takes Two』についてあれこれ書いていきたいと思います。
1人では遊べないゲームなのですが、一緒にプレイしてくれる友達がいる人は是非遊んでみて欲しいゲームです。

It Takes Twoについて


www.youtube.com

『It Takes Two』は『A Way Out』という協力必須のアドベンチャーを開発したクリエイターによる、新しい協力必須のアドベンチャーゲームです。
1人で遊ぶことは出来なくて、誰かと協力してプレイする必要があります。

基本的には画面分割でのゲームプレイになるため、一緒に遊んでくれる相手が必要なゲームですね。

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関心するのは「協力」ということに対して考え抜かれたギミックの数々。
多くのギミックが、1人ではなく、もうひとりと相談し、協力しながら進めることを重視したものになっています。
また、どんどん新しい要素が追加されていくのもすごいですよね。
後で書きますが、金槌の頭部分を使った、叩きつけ&引っ掛けアクション+釘を射出して何かを止める&引っ掛け場所を追加するアクションが最初に出てきたと思ったら次のステージではそれらはなくなってしまいます。
代わりに追加されるのが、重さのある燃料射出兵器+起爆用のマッチ射出兵器の組み合わせ。
その先でもステージごとに次々と要素が変化していくため、追加されたアクションに慣れてしまって飽きるという心配はありません。
考え方の部分では慣れがあるとは思いますが、基本的にユーザーが成長するのは協力・相談部分の熟練度アップですし、このゲームが目指している部分にも繋がるので、考えるのは相当大変だったと思うのですが素晴らしい仕組みだと感じましたね。

 

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ストーリーは離婚を決めた夫婦のシーンから始まります。
お互いに相手のことをしっかり見て対話することもなくなっている夫婦が、道を違える決断をするのは仕方のないことなのかもしれません。
そんな両親を見て、娘であるローズはとある本を使って願い事をかけます。

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その影響を受けたのか、2人は小さな人形になってしまってさあ大変。
この状況を解決するために、2人は文句を言いながらも協力して、もとの姿に戻るための冒険へ繰り出していくのです。

 

どこまでも協力を強く押し出し、それを様々な方法で伝えようとしてくるゲーム『It Takes Two』。
PS4、PS5、Xbox One、Xbox SeriesX、Steam、Originで発売されています。
クリアまではざっくり15時間程度でしょうか。

 

様々なギミックたち

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説明でも書きましたが、『It Takes Two』はステージごとに異なる要素が待ち構えています
巨大化や重力反転みたいなものもありますし、変身するようなこともあります。
ものによってはそれだけで1本のゲームを作れてしまうような要素なのですが、それを惜しみなく使っていき、数々の体験に落とし込んでいます。

個人的には時間操作と分身が面白く、組み合わせによって進路を作り上げていくシーンや、クライマックス感の大きな最終シーンなど、仕組み的にも絵的にも興奮できる要素が多かったように感じています。

 

また、一風変わった要素も多く存在します。

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例えば、突然クオータービューになって、『Diablo』のようなゲームをするシーンもありますし、

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なぜか格ゲーが始まることもあります。

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さらには急に音ゲーが始まることもあり、様々なゲームが1本のゲームに詰め込まれていると言っても過言ではないでしょう。

 

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また、協力が基本ではありますが、プレイヤー2人で対戦をするミニゲームもあります。
これはステージ内の様々なところに散りばめられていて、ミニゲームを探すというのも探索の楽しみの1つになっているかと思います。

基本的には常に協力しているからこそ、たまに向かい合って競い合うのが、良い塩梅だとは思いました。
まぁ、面白いミニゲームはそこまで多くないのですが……。
雪合戦は面白かったかな……。

探索で言うと、ステージ内には触れることで何かしら反応があるものが多く配置されています。
車に乗ったり(相方にふっとばされて死ぬ)、ブランコに乗ったり(ジャンプしたらどこかに飛んでいって死ぬ)できる乗り物系や、実験装置、普段の生活で使いそうな小物類なんかもあります。
クリアだけを目指すのではなく、一緒に探索してある意味しょうもない、不思議な体験を共有するのも1つの楽しみ方なのかなと感じました。
突然予想外のことがおきて爆笑、みたいなのが意外と記憶に残ったりしますしね。

 

さいごに

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次々に登場する新たな要素に驚かされながらも、最後まで飽きることなく一気に遊ぶことができました。
1つ1つも本当に面白いものばかりだったのですが、ネタが変わるからこそ常に新鮮な気持ちでプレイできたのだとも思います。

こんな贅沢にパズルのネタを考え詰め込んでいる『It Takes Two』ですが、最初から最後まで、一緒にプレイしてくれる人がいないと楽しみきることが難しい構造になっています。
ですが、だからこそ、協力する大切さを改めて感じることができるんじゃないでしょうか。
お互いにゲームがどうなっていくのかを知らない状態でプレイし、一緒に悩み、一緒に道を切り開いていく……。
その中で感じたことが経験や思い出として共有できる大事な感覚なんだと思います。

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『It Takes Two』では多彩なパズルやアクションが待ち構えています。
そして、それを100%楽しむためには一緒にプレイしてくれる仲間が必要です。
フレンドパスの機能を使えばソフトを持っていないフレンドも遊ぶことができるので、15時間くらい一緒に遊んでくれる仲の相手がいるのであれば、ぜひ遊んでみてもらいたいゲームですね。