
協力が必須のゲームをやりたくなって、以前から気になっていた『違う冬のぼくら』をプレイ。
他の協力前提のゲームとは少し異なる「視界の変化」を用いたゲームということもあり、いつもとはまた一味違った面白さを体験することができました。
今回はこの少し変わった協力ゲームである『違う冬のぼくら』を紹介してみようと思います。
違う冬のぼくらってどんなゲーム?
『違う冬のぼくら』は2022年にリリースされた、2人協力専用のパズルアドベンチャーゲームです。
開発したのはところにょり氏。
個人的には初作である『ひとほろぼし』で知ったのですが、『ひとりぼっち惑星』のほうが有名かもしれませんね。
何らかの要素を共有するなどの他のプレイヤーとの繋がりを少しだけ感じられる機能が入っているのが過去作の特徴なのかもしれません。
それと、少し悲しさというか居心地の悪さみたいなものを感じるようなストーリーテリングも多いですよね。
自分がやっていることが実は……みたいな展開もあったりして。
そんな特色のあるゲーム開発者の新作『違う星のぼくら』と近いゲームシステムを搭載しつつも別のゲームとなっているという前作が『違う冬のぼくら』です。
今作は2人協力が必須となるパズルアドベンチャーなので、上で挙げたようなゲームのような不特定多数との関わりではありませんが、その分相方となるプレイヤーとの密な協力が必須になっていきます。
2人協力が必須なゲームといえば、『Split Fiction』や『It Takes Two』のような画面分割で遊べるものもや、『オペレーション:タンゴ』のような相手の画面を見ることができないタイプも存在します。
本作はそれで言うと後者。相方となるプレイヤーの画面は見ることができません。
そのため、相手の話を聞いて、上手く情報共有をして、その上で想像して協力をしなければならないゲームになっている、というわけなんですね。
コミュニケーションが必要な協力ゲーム

本作は2人のキャラクターが協力することで先へ進めるような場面が多く存在します。
片方が足場を作っておいて、その間にもう片方がブロックを移動させて……とか。
片方が印を見つけて、もう片方がその印の内容を聞いてスイッチを押す……とか。
よくある協力アクションと言えばその通り。
なので、この手のゲームをプレイしたことのある人であれば、すぐにイメージができるんじゃないでしょうか。
「これを動かせば良いんじゃないか?」
「先にこっちを済ませないとだめかも」
というように、会話をしてそれぞれが思いついたことを試してみて、その上でパズルを解いて先へ進んでいくのが本作の最も基本的なゲーム体験になっています。
簡単すぎず、でも難しすぎず。相談したりあれこれ試してみればなんとか進むことができるくらいの塩梅になっていたこともあり、ちょうどよく楽しむことができました。
相手と異なる世界
上記のコミュニケーションを前提としつつ、この「相手と見ているものが異なる」というのが本作の重要な要素になってきます。

主人公である2人の小学生。
この二人が山へ入っていってしばらくしたところで、鹿が死んでいるのを目撃したあたりから話が思わぬ方向へ転がっていくことに。
トレーラーの解説にもあるのでネタバレを恐れずに書いてしまいますが、片方は絵本のような世界、そしてもう片方はロボットのいるポストアポカリプスのような世界に見えるようになってしまいます。

上の画像はその前の画像と同じシーンのもの。
世界自体が異なり、見えているものがそもそも変わってしまうので、電池なのか機械なのか、十字架なのか三角定規なのか、というように説明にもハードルが生まれてしまうことに。

また、見えているものというだけでなく世界が違うため、片方の世界では何もない場所なのに、もう片方の世界では壁があったり床がなかったりと、地形そのものまで異なることも。
大枠としては同じ地形なのですが部分的に異なるため、情報を伝えるためにも、まずは相手と見えているものがどう異なるのかを確認しなければならないというのが、本作のコミュニケーションを難しくする特徴というわけです。
さいごに

もともと、お話の目的は山頂にある市長の像を壊すこと。
そして街から出てどこか遠くへ行くことでした。
ただ、不可思議な冒険をした2人は、最終的にその目的を達成せずに冒険を終わりにしてしまいます。
途中で出会ったおじさん・おばさん。
襲いかかってくるおじいさんと犬。
……そしてハル。
この冬の出来事がどういうことだったのか。
もう少しわかったら良かったなと感じたりもします。
2周目・3周目とプレイすることでもっといろいろと見えてくるのかもしれません。
特に1周目と違うキャラクターを操作してプレイしてみると、見える世界が大きく変わることでしょう。
仕組みとしてもしっかり面白く、そしてゲーム全体から感じられる独特の香りも楽しめる。そんなゲームでした。
クリアまではだいたい5時間だったので、遊んでくれる友達を見つけて、1日1時間でも、休日に時間を合わせてでも、一緒にプレイしてみてもらえると良いんじゃないかと思います。