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感想:ジョン・ウィック:パラベラム 逃亡者となった殺し屋の行く末が気になる一作

 

ジョン・ウィック:パラベラム(吹替版)

こんにちは。譲治です。
ついにジョン・ウィックの第3幕、『ジョン・ウィック:パラベラム』を見ることができました。
鉄は熱いうちに打て、ジョン・ウィックは熱いうちに語れと言いますし、今回はジョン・ウィックの感想を書いていきたいと思います。

 

色々ネタバレも書いてしまいそうな勢いなのでまだ見ていない人は自己責任でお願いします。

ジョン・ウィックとは?

犬の映画といえば何を思い浮かべるだろうか。
最近だと『僕のワンダフル・ジャーニー』や『ペット』、そして忠犬ハチ公をモチーフにした『HACHI』なんかもあったように思う。
どれも犬の賢さや可愛らしさを表現した素晴らしい(?)映画だと思う。
だがしかし、私はこう答える。

『ジョン・ウィック』と。

 


キアヌ・リーヴス復活!『ジョン・ウィック』本予告編

ジョン・ウィックを簡単に説明すると

愛犬を殺された元暗殺者がマフィアを壊滅させる話

となります。

え?と聞き返したくなると思いますが、本当にこれだけ。
これだけ知っていれば大丈夫なんですが、今回はもう少し詳しく説明しておきましょう。

キアヌ・リーブス演じるジョン・ウィックは元凄腕の殺し屋。
しかし、とある女性と出会ったことでその生活を捨てて足を洗うことになる。
愛する女性と普通の生活を送るジョンだが、その生活は長くは続かなかった。
病魔が彼女を奪ってしまったのだ……。

それでも彼女との日々を忘れぬように、ジョンは穏やかに暮らしていた。
彼女が形見のように贈った子犬とともに。
だが、その家にマフィアのボスの息子が強盗のように入り込み、犬を殺してしまう……。

愛犬を殺した者への復讐のために、最強の殺し屋が再び目を醒ます……。

ジョン・ウィックはキアヌ・リーブスが最高のアクションを披露してくれる気持ちいいほどの迫力で銃撃戦を繰り広げるアクション映画です。
5年間暗殺から離れていたため、体がちょうどいい具合になまっていて、少したるんでいるのも役作りのようでとてもいい感じなんですよね。
最初は上に書いたような「愛犬を殺された元暗殺者がマフィアを壊滅させる話」とだけ聞いていたので、どんなB級映画なんだろう、と思っていたのですが主演がキアヌだと聞いてもうこりゃ見るしかないと勢いで見に行った記憶があります。


今度は家かよ!『ジョン・ウィック:チャプター2』予告編

そして2作目、『ジョン・ウィック:チャプター2』では彼女と暮らした家を燃やされたジョン・ウィックが復讐のために再び立ち上がります。

その結果、ジョン・ウィックは世界中の殺し屋から狙われることになってしまい……というのが2作目までの流れです。

アクションが好きなら見るべきですし、キアヌ・リーブスが好きなら見るべき映画ですので、まだ見たことのない人はぜひ見てみてもらいたいですね。

 

今回のジョン・ウィック


「ジョン・ウィック:パラベラム」予告【10.4公開】

さて、今回のジョン・ウィックはどのような話だったのかですが、前回の最後で世界中の殺し屋から狙われることになったところから始まります。

聖域であるコンチネンタルで仕事を行ってしまったジョン・ウィック。
しかも殺した相手は犯罪者集団を取りまとめる主席の1人です。
そのため、賞金がつけられ、世界中の殺し屋からも裁定者と呼ばれる主席連合の使者からも狙われることになってしまいます。

また、そのような追われる身となったジョンを助けることすらも罪となってしまいます。
そのためジョンを助けようとする人は1人もおらず、それでも逃げ回らなければなりません。

それでも、かつての繋がりや誓印をつてになんとか生き残る道を見出し、ジョンは戦うことになるのです。

今回の見どころは剣戟ですね。
今までのジョンは銃撃戦と打撃戦闘が基本だったと思うのですが、序盤からエグいほどの刃物での戦いを繰り広げることになります。
また、ジョーク枠として馬を使った戦闘もありますね。
息抜きのような部分ではあるのですが、他と雰囲気が異なり結構楽しめました。

それと今回は犯罪者集団である主席連合やその上の「首長」の存在が明らかになりました。
ジョン・ウィックワールドを知るためにはどちらも重要な情報ですね。

主席連合はもともと話には上がっていましたし、チャプター2に登場したサンティアーのも所属していた集団です。
犯罪者組織を取りまとめる組織で12の代表がいます。

そしてその上の存在として明らかにされたのが首長という人物。
この人物が主席連合を取りまとめているようなのですが……詳細は不明です。
ただ、今回ジョンが指輪を献上したため、近いうちに再開を果たすことになると思われます。
次は頭を垂れる相手ではなく、銃口を向ける相手になりそうですが……。


「ジョン・ウィック:パラベラム」最強の刺客ゼロ登場【10.4公開】

後は裁定者というかゼロですね。
裁定者は強敵であるゼロ(という名前らしいです)を雇ってジョンを窮地に陥れた人物でもあります。
また、コンチネンタルNYの支配人であるウィンストンや情報王バワリー・キングに責任を取るよう迫った人物でもあります。

ゼロとの戦闘はコンチネンタルNYのガラス張りのエリアで行われたのですが、これは前回のミラールームのようなギミックでしたね。
やっぱり隠れる・視界を隠す・誤認させる・そして派手に割れる要素として使いやすいのかもしれません。
ゼロはジョン・ウィックのファンというのも面白いところ。
やっぱり圧倒的な強さを誇るジョン・ウィックは暗殺者界の憧れなんでしょうね。

あ、そうだゼロは日本語で話すシーンがあるんですが、これは必見です。
あとにんじゃりばんばん。

 

やっぱり全体的に戦闘シーンが格好いいジョン・ウィック。
ですが、今回は逃げたり隠れたりが多く、物語的には重要なんですが迫力にかけるというのが本音です。
もちろん、コンチネンタルでの戦闘シーンはニューヨークもモロッコもどちらも格好いいのですが、それでも圧倒的強者という感じではなかったように感じました。
手負いの狼というのが正しいのでしょうか。
それでもむちゃくちゃ強いのですが。

改めてまとめていると、私がジョン・ウィックに求めているのは派手な銃撃戦なのかもしれません。
だって銃で戦うキアヌが格好いいんですもん。

そういえばタイトルに入っている「パラベラム」ですが、9x19mmパラベラム弾というのがあるらしくそこから来ているようです。
なのでコンチネンタルNYでの戦闘で9mm弾がわざとらしく強調されていたわけですね。
ちなみにこれもラテン語の諺に由来していて「Si Vis Pacem, Para Bellum」(平和を望むならば戦いに備えよ)という意味だそうです。
作中でもこのフレーズが映されるシーンがありました。
平和や平穏のためには、戦いの準備を怠ることなく、常に備えるべき、という話だそうですが、これは今後のジョンを示す言葉でもあるのかもしれませんね。

 

今後の展開

最後の流れで気になるのはウィンストンとバワリー・キングですよね。

ウィンストンの最後の選択はジョンの復讐対象に含まれるようなものだったのか。
それとも赦されるものなのか……。

また、鳩と共にあったバワリー・キングは今や復讐の炎に包まれた王となっていました。
バワリーと共に主席連合を壊滅させるというのが、今後の流れになりそうな気がするのですがどうなんでしょうかね。

個人的には主席連合を壊滅させ、首長を打倒し、「これで本当の引退だ」って言って犬とまた平穏に暮らして終わり、というような最後につながってほしいんですよね。
彼女との写真を見つめながら、とかね。
戦いの果にまた平穏を取り戻してくれたら良いなと思ってます。

 

さいごに

勢いでジョン・ウィックについてあれこれ書きましたが、言いたかったのはシンプルで「キアヌかっけぇ」ってだけです。
ナイフを使った戦闘もいいんですが、銃撃戦をするキアヌが格好いいんですよね。


キアヌ・リーヴス射撃デモンストレーション『ジョン・ウィック:パラベラム』


ハル・ベリー射撃トレーニング『ジョン・ウィック:パラベラム』

こういうのを見るとすごい練習してるのがわかりますもんね。
その成果として、劇中で戦闘を行っているので、アクションを見るためだけに見に行くのもありだと思います。

ジョン・ウィックに興味が湧いたり、キアヌが見たかったり、銃撃戦を見たかったり、キアヌが好きだったりする人にぜひ見てみてもらいたい映画ですね。

ジョン・ウィック (吹替版)