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ゲームレビュー:Gorogoa 四角いマス目を上手く使ったパズルを通して見るストーリー

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こんにちは。譲治です。
最近はまたOverwatchをやったり、久々にクラロワをやったりと対戦系のゲームが多かったのでちょっと雰囲気の異なるゲームをやろうと思い、以前購入していた『Gorogoa』で遊んでみました。
Steamのセールで購入したゲームもたくさんあるのですが、まずはそれ以前に買ったゲームをやらないとですからね。

Gorogoaってどんなゲーム?


GOROGOA | Accolades Trailer

 

パズルゲームっていろいろな種類がありますよね。
パズドラのようなパズルもありますし、テトリスのような落ち物もあります。
以前レビューを書いた『Will』もパズルゲームだと言うこともできると思います。

www.pastime-log.com

では、『Gorogoa』はどんなパズルゲームなのかというと、4つのマスに描かれた絵を動かし、入れ替えて進めていくパズルなんですね。

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このような絵があるときに、それぞれのマスの絵を調べたり、他のマスへ移動させたりすることでパズルを解いていくことになります。

Gorogoaのパズルギミックを大まかに分類すると

  • 表面を剥がして別の絵に重ねる
  • 複数の絵をつなげる
  • 4マス分の大きな絵の中から探す

の3つくらいになると思います。

ギミックの種類はそこまで多くはないのですが、ギミック組み合わさって出てくるようになっていくので、他のところで覚えた知識を上手く使って仕掛けを解いていくことになります。

そんなGorogoaですが、現在PC、Switch、PS4、XboxOne、iOS、Androidで発売されているので、好きなものを選ぶのがよいと思います。
私が遊んだのはPS4版ですが、アナログスティックでのカーソル移動は若干面倒だったので、スマートフォンかSwitchが遊びやすいかもしれませんね。

プレイ時間は1時間半くらいでしょうか。
実績に『30分以内にクリアする』というものがあるので、慣れてきたらそれくらいでクリアできるようです。

 

感想


Framed - Official Trailer

 

『Framed』というゲームを知っているでしょうか?
漫画のコマ割りをされたような画面で、コマを入れ替えることでストーリーを変えていくようなゲームです。
Gorogoaの画面を最初に見たときに思い出したのがこのゲームでした。

Gorogoaでも複数のマスがつながるような演出はありますが、複数マスの順番が大事なのはそこまで多くないので、バリエーションの方向性的には別物ですね。

上にも書いた通り、複数のギミックを覚えてその組み合わせで上手くパズルを解いていくのが面白いゲームです。
個人的には4マス分の大きな絵であることに気がついたときにテンションが上りましたが、それよりもギミックの組み合わせ方を覚えていくのが面白いんですよね。
覚えていくと段々と「これはあれとあれの組み合わせかな?」というように勘づくことができるようになっていくので、自分の成長を感じられると思います。

ストーリーについては時系列がばらばらになっていたりするので一度で全てはわからないんじゃないかと思います。
2回以上やるともう少し見えてくるんでしょうかね。
パズルの解き方を覚えることで解除できるような実績もあるのでそれを狙いつつ何周か回るのが良いのかもしれないです。

パズルゲームの面白いところって、『初回の気づき』だと思うんですよね。
初見でどのように解くのかを考えながら試行錯誤して、ようやく解けたときが最高に気持ちいいといいますか。
ただそうすると2周目以降ではその面白さがなくなってしまうので、商品としての寿命は短くなってしまいます。
これはホラー系のゲームも同じですね。
あれもパズル的な要素があるゲームなので『解く』楽しみが主軸となっていて、それゆえに同様の問題を抱えています。

その対処方法として考えられるのは『パズル自体を難しくする』『パズルの数を増やす』『パズル以外に興味を惹く要素を入れる』の3つです。

パズル自体を難しくすることで数は少ないとしてもゴールまでの時間を長くする方法は、途中離脱を招きやすい方法でもあります。
なのでコア向けのゲームでしかなかなか選択できないと思います。

パズルの数を増やすのはシンプルな方法で、数が多ければ多いほどプレイ時間は伸びることになります。
ただ、バリエーションがなくなってくると同じパズルをやっているのと変わらないので、常に変化に富んだものを作る必要があります。
これは開発側がなかなか大変な方法になってしまいます。

最後のパズル以外に興味を惹く要素を入れる方法は、パズル自体はそこまで繰り返しのプレイに耐えられるものである必要はないんですよね。
そのかわり、フックとなる世界観やストーリー、収集要素や実績などが必要になります。
これらを入れることのメリットは複数周回による商品寿命の延命だけでなく、先に進めようという動機付けにもなります。

最後の手法は昔から使われており、動機付けとして個人的に強く印象に残っているのは『ICO』ですね。
ストーリーを進めるためにもパズルを解き進めたいというように意識を向けられていたように思います。

本作Gorogoaでも最後の手法を取り入れていますね。
ただ、ストーリーがテキストに依存しないタイプなので、それを絵から読み解く必要があるというのもストーリーを読み解こうという動機につながっているように思います。
わかりにくさにもつながるので塩梅が難しいと思いますし、人を選ぶとも思いますが、私としてはこれくらいがちょうど良いように思います。
読み解こうと思わないのであれば気にしなくても良いというくらいにもなっていますしね。

プレイ時間的にも程よく楽しめるゲームだったと思います。

 

さいごに

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途中にも書いた通り、そこまで難しくはないパズルゲームなので、腰を据えて遊ぶぞというつもりじゃなくても楽しめるゲームです。
パズルとしての気付きがしっかりあるので、少しの時間で満足できるゲームなんじゃないでしょうか。

ストーリーやクリア後に追加される2012年時点のGorogoaデモを遊ぶこともできるので気になる人は楽しんでみてください。