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ゲームレビュー:Firewatch 森林火災監視員になって森を見守りながら人生を思い返していく大人のゲーム

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こんにちは。譲治です。
前回の記事にも書いたとおり、今年はOverwatch以外のゲームにふれる機会をもっと増やしていきたいと思っています。

そんなことを考えていたときに出会ったのがこのゲーム『Firewatch』です。
今回はこのゲームのレビューを書いていこうと思います。

Firewatchってどんなゲーム?


『Firewatch』 June 2015 Trailer [日本語字幕版]

 

みなさんは森林火災監視員というものをご存知でしょうか?
日本にいるとそこまでイメージできないんじゃないかな、と思います。
少なくとも私は文字以上のイメージはできませんでした。

森林火災を防ぐため、見通しのよい山の上などにたった1人で駐在する仕事。
それが森林火災監視員です。
アメリカの西部だけでも500以上の監視塔があるらしいのですが、それぞれの監視塔がそれぞれ一定の範囲を担当します。
監視員は誰かと一緒に森を回るようなことはなく、ただ1人で森林火災が発生しないか、その兆候はないかを監視し続けます。

Firewatchは主人公のヘンリーがそんな森林火災監視員となって、担当の森に発生する異変へ対処していく、というのがメインのお話となるゲームです。
ジャンルはアクションアドベンチャーと書かれたりしますが、アクション要素はそれほど多くないので、ADVとかの方が近いかもしれないです。
ストーリーや仕組みなんかは全く違いますが、ライフイズストレンジとかをイメージしてもらうと雰囲気は伝わるのかなと。

ストーリーはそこまで長くなく、私は4時間位でクリアすることができましたね。
どっしりと腰を据えてプレイするのではなく、休みの日にまったりプレイするのが良いんじゃないでしょうか。
毎日30分ずつとかでも1週間くらいあればクリアできると思いますが、テンポが良いので一気にプレイしてしまうのをおすすめします。

もともとはPC版だけでしたが、今年に入ってから日本語PS4版が配信されています。

 

感想

上の項目にも書きましたが、主人公のヘンリーが森林火災監視員となり、担当の森を探索していくようなゲームです。

もともと別の仕事をしていたヘンリーの生活に訪れた大きな変化。
それは妻であるジュリアが若年性アルツハイマーになってしまうというもの。
日常が崩壊していく中で、ヘンリーが選んだのは森林火災監視員として日常から逃避することでした。

ゲームの導入で語られるストーリーはこれくらいのもの。
そこから始まるゲームをクリアしても妻の病状が良くなるような魔法の薬を手に入れることはありません。

ただ、ヘンリーがゆっくりと傷を癒やし、次に向かっていくような、そんな心境の変化をプレイヤー自身がともに感じることができる、そんなゲームだったように感じています。

 

プレイ中に一番印象に残った、というか一番面白いところ、このゲームのメインとなる部分だと言えるところは女上司であるデリラとの無線での会話です。
一人孤独に仕事をしながらも、別の監視塔に駐在しているデリラと会話をすることができるんですね。
デリラはユーモアのある人で、どんな細かいことに対しても話が盛り上がるような返答を返してくれます。
それが楽しくて何かを見つけるたびについデリラに連絡してしまうんですよね。

このデリラとの会話こそが、ヘンリーの心境変化にとって大きな役割を持っているように感じました。
会ったこともなく顔も知らない、今までどのように生きてきたかもお互いに知らない状況だからこそできる会話ってあると思うんですよ。
面白おかしいやり取りだけでなく、自分の身の上話などをゆっくりとしていく中でヘンリーの傷が癒やされていくような気がしましたね。

 

さいごに

いろいろ書きましたが、このゲームはクリアすることで主人公の周囲がなにか変化するようなことはありません。
このゲームで変化するのはヘンリーの心であり、プレイヤーの心です。

生きていく中で心に傷を負うような出来事はたくさんあると思います。
ただ、それと向き合って、立ち直っていく。
そういうことが大事なのかな、と考えさせてくれるゲームだったと思いました。
Firewatchは子供向けのゲームではなく、日常と戦うのに疲れた大人が『ちょっとした寄り道』としてプレイするためのゲームなんじゃないでしょうか?
ゆっくりとした時間の流れを感じたい人におすすめできる1本です。